eastern youth

歩いた果てに何もなくても – eastern youth

また見飽きた景色の隙間から
妙に寂しくなるような風が吹く
なんだってんだって なんか用かって
今日も無用の男に日が過ぎる

分かりきった話さ
行くか行かざるなら
そうさ 行くだけさ 歩くだけさ
歩いた果てに何もなくても

ほらまた涙が
悔し涙のにじむ時
真夜中過ぎの青い月
俺とお前だけさ青い月

避けえない話さ
行くか行かざるなら
そうさ 行くだけさ 歩くだけさ
歩いた果てに何もなくても

みんな通り過ぎて 取り残されて
追えば追うほどに 取り残されて
雨が降ってきた 風が吹いてきた
追えば追うほどに 取り残されても
行くだけさ 歩くだけさ
歩いた果てに何もなくても

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再生工場の朝 – eastern youth

モウ烏ガ騒ギ出ス頃直ニ夜ハ明ケル窓ガラスヲ震ワセテ光ガ降ル 光ガ降ル用意は出来たか? 扉が開くぞ!ギラリと差し込む朝日ネジガ外レテ 部品ガ割レテモナルヨウニナル

雑踏 – eastern youth

埃混じりの風が吹く街は昨日のままさ油模様にギラギラと浮かぶ狂った決意の鼻唄昼飯時の騒ぎと午後の人いきれかわして歩く街路に春の陽が注ぐ明日の墓場を誰が知ろ俺は俺の

直情バカ一代 – eastern youth

そんな事はどうでもいい事だ肝心なのはそういう事じゃない筈だ不確かなものを 不確かな足で追いかけ回す嘆きを吐き捨て眼を上げりゃ血が滲むような月が出たそうか、そうだ

尻を端折ってひと踊り – eastern youth

繰り返される俺達の泥に塗れた物語甲斐性なし 性懲りもなし足取り常に心許なし何度も何度も諦めて飽き飽きする程 へこたれて白、上げて 赤、上げて白、下げないで 赤、

午前0時 – eastern youth

睫毛が濡れているのはこの霧雨のせいさ砂が降るようにそれはサラサラと軽く寝静まっている路地で昼間見た猫が一瞬、俺を見止めて物陰に消えた何処を歩いて来た? 何を手に

砂を掴んで立ち上がれ – eastern youth

白昼馬鹿に景気良く打ち上がる花火は色がない 味気もない じゃやってられるかよだが虚しくなって足を止めるな腐ってちゃ進まねえよ砂を掴んで立ち上がれ喰らわせてやりな

靴紐直して走る – eastern youth

八月某日 床に寝そべって眼を閉じている建築現場の足場をバラす音が聞こえて来る歌うような掛け声定刻通りに時報が響く空の上からあれからどうして此所まで来たかこれから

東京west – eastern youth

進んでいるんだろうか?戻っているんだろうか?頭の上には通勤電車足の下には汚れたアスファルト同じ街 同じルート 同じ靴同じ店からは いつもの匂いがする花弁は枯葉の

這いつくばったり空を飛んだり – eastern youth

椅子に座っているチャンスは此所にはない鳴き交わす烏が今朝はやけに騒いでいる家を出て歩き出す地図が何処にもない行き交う自動車の速度が襟を揺らしてゆくそして逆光に浮

ドッコイ生キテル街ノ中 – eastern youth

手にしたものはガラクタばかりであったがそれ等は今もポケットの中で燃えている越して来た日々は無価値なものであったか?今朝も街は広がり続けている辿り着く宛のないまま

ゼロから全てが始まる – eastern youth

広げた手のひらを隅に翳す翳した手のひらに何もない何にもない手を翳せば空には空ばかり手のひらにも空にも何もないカラッポだ それで全部だそしてゼロから全てが始まるゼ

地図のない旅 – eastern youth

背負っているその荷物が何であれ持っているその力が何であれやるしかねえ いつだって やるしかねえんだ行くしかねえ いつだって 行くしかねえんだ遠く稲妻走る 嵐が来

長い登り坂 – eastern youth

土煙を上げて明け暮れが軋む音を立ててこの日々が長い登り坂立ち止まり仰ぎ見る空泣いちまえ 泣いちまえ 月明かり思い出せぬ歌 遠い街なんでもねえ なんでもねえ 星が

残像都市と私 – eastern youth

信号が変わる 人が押し寄せる見事に擦れ違ってゆく電車が滑り込む 人が押し寄せる素早く入れ替わってゆくさっきの人の背中も影も三つ数えたら見えなくなるラララララララ

ひなげしが咲いている – eastern youth

合鍵を持ってる扉は見つからない探し倦ねて汗ばんでいる朝の陽を浴びながらひなげしが咲いている突っ立って全ての問いに答えながらそこで今を生きている独りぼっちで雷鳴が

呼んでいるのは誰なんだ? – eastern youth

僕を呼んでいるのは誰なんだ?君を呼んでいるのは誰なんだ?明日に待っているのは?そこで待っているのは?真っ暗闇で何も見えなかった喉が乾いて何も言えなかった眠れぬ夜

空に三日月 帰り道 – eastern youth

雨上がりのアスファルトが湿った記憶を呼んで口笛で誤魔化している一足毎、移り変わる心の風景を宵闇が塗込めてゆく絶妙にズレてる完璧に引き剥がされてる明らかに狂ってる

目眩の街 – eastern youth

歩き飽きた道をノロノロと行き先なんかは決めてない忘れかけてた横顔がふと浮かんで消えたなにをどうしてきたのやら今となっては遠すぎて八月のスモッグの空の下また振り出

グッドバイ – eastern youth

太陽に暈がかかっていた歪んで水面に浮かんでいた記号のような言葉だけが次々と降り積もっていったどうして涙が出るんだろう?夕立、バラバラと爆ぜるように靴音、バラバラ

東京 – eastern youth

点滅を繰り返してそれは遠くまで連なっている笑っているように見えて泣いているようにも見えるのは輝く都市の栄光戯れて退屈になって澱んだ光は鳩の背中に乗って飛んでいっ

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