絡繰り絵巻 – D

なんとお労(いたわ)しや 期には限りがあるのでしょうか
去りし半世紀の記憶 そのめくるめく浪漫は回転木馬(メリーゴーランド)

明けを思えばこそ暮れを慈しむのでしょうか
夢は見れなくとも夢を覚えているのでした

十六夜(いざよい)は眼に映りゆき
そこはかとなく心は芽生えた

絡繰りは空回り殻となり 届かぬ声を洩らして
わたくしは遂には終(つい)の意を知るのです 嘆かわしや

尊き魂の目覚めは
人のみぞ許された約束

絡繰りは空回り殻となり あなたの傍には行けず
躊躇(ためら)いは溜め息と黄昏 夜の帳を落として
わたくしをせめて生を受けたかのように眠らせて

絡繰りは空回り殻となり
絡繰りは空回り殻となる

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