だれも傷つくことなく、もう惑うことなく
おとぎ話の結末と地図にいまバツをした
らせんのほとり這って進む、景色と色は匂えど
辞書からこぼれ落ちた慈愛という言葉を
食べては吐いてを繰り返していく、心臓食い破るほど
思い出と生きられるまで!
ひだまりの坂、色は凪ぎ、振り返るきみが
泣き出した頃、この歌はノイズになっているよ
むせ返るような斜陽の香りが届くまでは
いつでも微笑みを
きみのにせものを見た、三月の通りで
木蓮の花を見ていた、大きなおなかを抱え
何も知らずに通り過ぎた。
それだけでいたいよ! なぜだろう?
季節は連なって崩れていく、ドミノが倒れていくように
塗り絵と変わらない暮らしを貼り付けた
笑われるほどの愛情をにせもののきみに届けよう
思い出が擦り切れるまで!
惑う足で、何を見て、何を愛すのだろう
四季が凪いだら、それすらもノイズに変わるよ
取り留めのないきみの記憶が尽きるまでの
永遠、微笑みだけを
むせ返るような斜陽のなか
いつも笑っていて
どうか笑っていて
人気の新着歌詞
小説家 – cinema staff 故郷には雪がちらついていると聞いた。僕はと言えばまだ暗い部屋の中。筆を止める、は迷いか否か。いつかの幻のせいか。情けないとも分かっちゃいるが、身体は眠ったまま動
WARP – cinema staff 高速道路沿いに広がる街にはもう用が無くなった。ガスのにおいにも飽きた。君はすこし華奢な身体で、僕の声にうなずいていた。それなら、これから起こるドラマを車の鍵に託
奇跡 – cinema staff 細長い坂を駆けた。重ね着のコートを脱いで駆け抜けた。夕暮れの帰り道で、独り言をつぶやいている。君のいない街に初めての季節。伝え損ねたこと、もう覚えていないや。茜
溶けない氷 – cinema staff さあ始めよう、パレードを。行進していく動物の群れ達。その散文を読み上げて、喉を枯らした司会者の彼。汚れたあなたは西を向いて祈った。「私は溶けない氷になりたいの」
革命の翌日 – cinema staff 思えば遠く歩いてきたもんだ。冬の寒さも忘れてしまったな。白昼堂々、戦車が道を行く。それを横目に彼女は決意する。「私は濃霧のように誰かに寄り添いながら、涙を拭って
待合室 – cinema staff 待合室は誰のものでもない。ましてや君は誰のものでもない。いつの日か返してくれるならば。僅かな恋心は僕が引き受けてあげよう。チェックチェックチェック、雨が降って地