CHARCOAL FILTER
明日へ放て – CHARCOAL FILTER
見失ってしまったものに
怯えていた
あえて言うなら衝動
もう一度灯を燈すのさ
溶けだしてゆく空に
かかる月の雫
足を踏み締める東京
この街の片隅で
信じられるもの
右の手に握っていた
一粒の未来の種
僕の涙を吸って
切なさを胸にねじ込んで
飛び出した八月の夜
気持ちが夢を越えるなら
光り射したあの場所へ
頼りのないカーブを描く放物線
それをすり抜ける表情
色褪せた羅針盤
羽ばたけばいい
柔らかく湿っていた
ひとひらの未来の羽根
僕の息吹を吸って
霧雨の煙る東京で
踏み出した背中を賛美する
気持ちが夢を越えるなら
光射したあの場所へ
望んでもがいて
たどり着いた今日でも
叩いて壊して
明日のドアをノックしろ
信じられるもの
右の手に握っていた
一粒の未来の種
僕の涙を吸って
切なさを胸にねじ込んで
飛び出した八月の夜
気持ちが夢を越えるなら
光り射して
霧雨の煙る東京で
踏み出した背中を賛美する
気持ちも夢も現実も
握りしめて明日へ放て