黎明の朝焼けに鳴り響くは梵鐘の陰言。
シャッターに吹き付けた、
小さな犯行声明文も笑う。
僕の前に続く道に、明かりが灯る。
薄明の夕焼けに鳴り響くは梵鐘の戯言。
シーソーに座り込み、
独りで揺れるブランコを見ていた。
僕の前に続く道は、
明かりに灯されてはいるけれど、
僕の歩きたい道じゃあない。
僕はまだ—。
流れ行く四季の空。咲き乱れるは夢の花。
僕が意るあの場所は、
夜明けが近い荒野の果てに。
僕の前に続く道がある。人波に泥めば楽だろう。
だけど僕はすべてを擲(なげう)とう。
綻ぶ目に光が今射し込む!
僕の前に続く道はない。僕の後ろに道は続く。
これは道無き道の旅。終わり無き眩しい青春の旅。
吹き踊る四季の風。遠く見えるは夢の町。
僕が意るあの場所は、朝日が昇る尚遠く。
青春を歩く狂騒の日々はいつまでか—?
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