butaji

予感 – butaji

はるか昔 私が
転んで剥いた膝の傷
取り返しのつかないことも
学んで立って大人になった

記憶のプールに浮かぶ気分は
大海を行く小舟みたい
決まったコースも掴めぬまま
夜間飛行を続けるグライダー

嘘も本当も
全てが儚い
怒りも悲しみも
全て同じ

じっと目を見る
そっと手を取る
このまま夜明けまで遠くても
じっと目を見る
その顔にある迷いも
幾ばくかの優しさの
予感がする

まだ まだ

光は形を
浮かび上がらせる
私はそちらへ
どこまで行けるかな

じっと目を見る
そっと手を取る
このまま夜明けまで遠くても
じっと目を見る
その顔にある迷いも
幾ばくかの優しさの予感がする

じっと目を見る
そっと手を取る
このまま夜明けまで遠くても
じっと目を見る
そっと手を取る
このまま夜明けまで遠くても
予感がする

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