Annabel

指標 – Annabel

溜息に落とした昨日までの指標には
何も感じられない
鮮やかさも失って 凍りつくだけ

僕らはいつだってあの日の雨に打たれて
逆説的な笑み浮かべるのに必死なだけ
でも もういいって言って欲しいんだ

痛みを
もてあます
強く
引き寄せられる
光のむこうへ

揺れる 凝らす
確かな日がこの足元止めても
そうさ きみの気配が
触れてまわりはじめていく
「倦む日々はもういい」って言って
冷たい指の先でさぐりあう

輪郭をたどれば忘れてしまうユメでも
めまぐるしい夜の重なりに
現実(しんじつ)というウソを作りだしている

僕ら 何も信じてない、って駆け引きばかり
作為的な笑みを浮かべるのに必死なだけ
でも もういいんだって言って欲しい

想いを
もてあます
君に
引き寄せられる
捉われていくように

僕の中
剥離される言葉と意思 それぞれが
そうさ 焦がれ続けた君を
焼きなおすだけの倦む日々は
もういいって言って
冷たい夜の先へ混じりあう

いま ぼくのなか
剥離される 言葉 と 意思
それぞれが
焦がれ続けた君の背中を見送る

まだ揺れる 凝らす
確かな日がこの足元急かしても
そうさ 君の気配が
消えてまわりはじめていく

倦む日々はもういらない
鈍い指標はここに捨ててしまおう

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