amazarashi

月が綺麗 – amazarashi

僕が言葉を話す 君が言葉で答える
僕らの距離を埋めたのは きっと言葉だった
地面に寝転んで星を 数えながら思ったこと
これから話す言葉は ただそれだけの話

宇宙の埃として 右往左往ばっかの僕らは
地面に縛られてるから
きっと本能なんだ この重力に抗いたいのは

涙が地面に落ちるのは それなりの重さがあるから
人生において苦楽は 惑星における衛星のよう
喜びだけを掴みたくて 近づき過ぎて墜落して
台無しだって泣いたんだ ところで今夜は月が綺麗

僕は時間を言葉で測る 千文字過去は捨てて行く
一万文字疎遠の彼とは 飲みにでも行かなきゃ足らないから
お陰で千鳥足の帰路 北も南も分からなくなって
もう諦めて寝転んだ歩道 空なら迷わず行けるのに

プライドを守る為に 人を否定なんかするなよ
綻びはすぐに縫い合わせ
継ぎ接ぎだらけでみすぼらしい でも信念は大概そんなもんだ

飛べないからこそ見た景色 些細な綺麗が僕ららしい
人生において苦楽は 惑星における衛星のよう
悲しみだけ遠ざけたくて 離れ過ぎたら放り出され
真っ暗だって泣いたんだ ところで今夜は月が綺麗

あの惑星まで何万文字費やせば
意固地になるのは己の人生だから
気が狂うほど積んでは崩し 高くなるほどに足場は揺らぎ
重力に抵抗せよ 抵抗せよ 抵抗せよ
その先を見たい訳じゃない
逆らってるだけ 逆らってるだけ

喪失と欠落の空白 埋める為に選んだ何か
人生において苦楽は 惑星における衛星のよう
重力に縛られた僕が あの星へ行く為の言葉
国道に寝転んで ところで今夜は月が綺麗

人気の新着歌詞

真っ白な世界 – amazarashi

朝 目が覚めたら 雪が降っていて曇った窓こすって しばらく見ていたよあなたの居ない世界は 寒くて嫌いだな子供みたいに愚痴って 僕は家を出る変わらない日々に 何を

コンビニ傘 – amazarashi

冷笑の365日にずぶ濡れのコンビニ傘が土にも還らずゴミでも非ず モノでも非ず役立つでも無く 邪魔するでも無く昼はカラスに啄ばまれ夜には星座を睨みつけ磔にされた街

ワンルーム叙事詩 – amazarashi

家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速するその遠心力で横転し

ポエジー – amazarashi

僕らは順応しない 僕らは反省しない 僕らは戦争したい約束は出来るだけしない 百貨店の下着売り場は暗い反政府ゲリラ組織に入りたい 無秩序の無こそ知りたい僕らの溜息

ポルノ映画の看板の下で – amazarashi

古びた団地の陰が伸びる 荒れ果てた花壇飲み込む子供がペンで書いた墓標 吹き曝しの無常に花も咲かねぇ風来のカラス水遊び タクシー会社の駐車場錆びたフェンスが路上に

奇跡 – amazarashi

今夜生まれてくる命と 死んでしまう命そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれどお前なんか消えてしまえ 何で今日まで

クリスマス – amazarashi

小さな雪の粒も積み重なれば 景色を変えるのは不思議ですねどうしようもない日も積み重なれば 年月となるのは残酷ですね僕が真夜中の部屋で一人 今年の懺悔を始めた頃遠

夏を待っていました – amazarashi

君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い六月廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏はおじちゃんに買ってもらったマウンテンバ

カルマ – amazarashi

どうかあの娘を救って地球が落とした暗幕に 星座の落書きをする子供達はコンクリートのベッドでアフリカゾウの夢を見る輸送トラックの荷台で悪路に身を揺らしながら廃墟に

夏、消息不明 – amazarashi

夏、消息不明。太陽の熱に干上がった僕らの今日が、コインランドリーの日陰で、ペットボトルを片手にうな垂れていた。夏、消息不明。猛スピードで4号線を走り抜けた僕らの

爆弾の作り方 – amazarashi

干からびた栄光が 国道沿い 血も流さず潰れているぜ欠陥だらけの僕らの 苦悩もこれまた無残な廃品歌にしたって誰も聴かないし いまだに金にもならねぇし今日も夕焼けの

無題 – amazarashi

木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるからでも今じゃ

アノミー – amazarashi

愛など無い知らない 謎解けない吐きたい 雪溶けない吐けないプラスチックの天の川が 汚染ゆえに遊泳禁止アダムとイブが風俗ビルの空き屋に住むって現世の虚無終電後の下

さくら – amazarashi

その時の僕らはといえば ビルの屋上で空を眺めているばかりバイトを抜け出し 汗と埃にまみれた 取り留めのない夢物語互いに抱えてるはずの ちゃちな不安は 決して口に

ピアノ泥棒 – amazarashi

僕は泥棒 昔の話 話半分は酒の席のご愛嬌真に受けるなよ 本気にするなよ 今となっては笑い話の類僕は泥棒 中野のアーケード 雨宿りの振りして品定めの日曜色とりどり

理想の花 – amazarashi

過去の連なりのくるぶしに できた青痣を青春と名づけてそれをまるで仇のしるしみたいに 夜になる度撫でて想いは晴れたか? もういいよ何も憎まず 心に歌を多くは望まず

おもろうてやがて悲しき東口 – amazarashi

くそ暑い新宿のど真ん中でふいに眼球にしがみ付く映像浮浪者が口ずさむ名も無き歌は 不穏な流れ弾みたいにキャバクラの女が乗ったタクシーに下敷きの社会性に命中遺失物係

この街で生きている – amazarashi

空白みたいな 何もない空を ずっと眺めていたら全部がもうどうでも いいやって思えて来るんだよ ちっぽけな悩みも僕が生まれた 僕が生きてる 街の空悩み出したら き

未来づくり – amazarashi

思えば僕はずっと僕の事 嫌いだったんだ そんな事 忘れてたよ何でだろう 多分あなたに出会ったからです思えば僕はずっと人のこと 疑ってばかりいたよな相変わらず笑う

冬が来る前に – amazarashi

冬が来る前に 夜半の波止場でビールを飲もう星座の肩に腰掛けて 溜息も潮風も似たもんさ冬が来る前に 三保野公園で草滑りしよう水飲み場の横の柱にさ これまでの失敗も

Back to top button