失望したって君が言う時 君は失望の彼女みたいだ
夜明け前だ 血の気の引いた空 死人みたいな一日がまた来る
君の瞳は拒絶していた 曖昧な受諾と定めと
時間がくれるはずだったもの そのほとんどを
おかしいのは自分以外 嫌いなくせに笑ってるパラノイア
悲しい風には泣かない 悲しいなんて認めない
ねえ二度と泣かないように 君を脅す君にとどめを刺して
僕と逃げよう 地の果てまで 追っ手は暗闇 明日無き逃亡
「誰にだって辛いことはある」 そういうのは自分にだけ言って
君の辛さを平凡にしたがる 人の無自覚が誰かの辛さになる
青い国道をひた走って 逃げ切れるような気がした
何かに追われてるような気分に追われてた
鼓動が速い分だけ 人より速く進めると言い聞かせ
苦しい顔で走らない 苦しいなんて認めない
ねえ二度と泣かないように 君を見くびる君にとどめを刺して
僕と逃げよう 潔白ではいられなかった人生 呪いながら
立ち寄ったダイナーで 君と僕の顔写真 指名手配のニュース
「自分の気持ちを殺害したとされる男女二人が」
「計画的逃亡」
「服装を変えながら」
「知人の元を転々と」
ねえ カーラジオのボリュームを上げて
ねえ もっと上げて
最高な気分なんだ 笑いが止まらない
どこまでも行けそうだ どこまでも行けそうだ
ねえ二度と泣かないように 君をいじめる君にとどめを刺して
僕と逃げよう 命尽きるまで この世に恩義も義理もないさ
急カーブ、猛スピード そりゃそうだ
この結末は もちろん想像した
曲がりきれぬ道を曲がろうとしたんだ
せめて最期は 笑っている為
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