憂鬱が風に散らばり 吹きだまって影になる僕らの足音は 無情を饒舌に諭す君の瞳の深さを 覗き見て狼狽える望みなどあったでしょうか この行く先にはおどけて笑うのは この道が暗いから明りを灯すのに 僕がいるでしょうさよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった僕らの真っ赤な悲しみが 暮れる 暮れる そして夜が来る当たり前にやってくる明日なら 「生きたい」なんて言わなかったよせばいいのに夢見て
僕らはいずれ錆び付いて ついには動かなくなる緩やかに終わりへの航路をたゆたう箱船に乗せられたある意味 標なき漂流者だ加速する日々は ついには減速する日々を迎え陽が沈んで黒ずんだ水平線と対峙する 暗夜行路に至ったのです打ち上げられた船乗りの靴 明星とデネボラの隙間 微かに光る六等星全ての人に忘れ去られる事が 終わる事だとしたらその時僕は既に終わっていたし それを寂しいとすら考えなかったただ静かに唸る
アイザック 1カートンのナーバス哀楽 セブンスの歩幅工業区 黒煙のキャンパスラングストン 一服のドラマ品川駅が咳き込むので 着飾った女性が背中をさすっていたうずくまった未明通りでは今日も犯人による犯人捜しが 憶測と出歯亀と有識者でぎゅうぎゅう詰めだ悪人のくせに悪人面する勇気すらない 恥知らずの悪人が吐いた道徳によく似たそれは 腐敗する妄想晩秋の訃報 猟銃の発砲初雪が未だ逃走 十二月の東北アイザック
ひるがえって誰しもが無罪ではいられぬ世にはびこって断罪をしあったって 白けてくるぜ愛が去って空いた穴 塞ぐための巨大な偶像は ここにはない少なくとも僕の部屋にはもっと生きてえ もう死にてえ そんなんを繰り返してきてリビングデッド リビングデッド 人生を無為に徘徊してもう無理って飛び降りて 我関せずって面でいいって背負わずに生きれるならそうしなって永遠なんてないくせに 永遠なんて言葉を作って無常さに
僕が言葉を話す 君が言葉で答える僕らの距離を埋めたのは きっと言葉だった地面に寝転んで星を 数えながら思ったことこれから話す言葉は ただそれだけの話宇宙の埃として 右往左往ばっかの僕らは地面に縛られてるからきっと本能なんだ この重力に抗いたいのは涙が地面に落ちるのは それなりの重さがあるから人生において苦楽は 惑星における衛星のよう喜びだけを掴みたくて 近づき過ぎて墜落して台無しだって泣いたんだ 
私が私を語るほどに 私から遠く離れてしまうのは何故でしょうか?■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■「どこにでもいる
広大無辺な荒野を遮るものは何も無くまして引き摺る想いなどあるものかまた明日を夢見るも 今日が過ぎ行き今日となり手にするものは数あれど 連れて行く物は数少ない無用な涙はくれてやれ 去るものにだけくれてやれ理想も夢想も綯い交ぜの 独りよがりの詩歌には拍手や涙は似合わない 吹き曝し位が丁度いいそこを 私の墓標にしてください手向ける花は風任せ 野花の種子が舞うでしょう雨が降ったら喜んで 虫の死骸と眠ります
面映い思い出一つ 紐解く手が震えています幸せとは つまり つまり あなたのことです古い歌口ずさむたび それと見紛う 面影を見るさわれないなら いっそ いっそ 消えてください日暮れて連れあう 街に蝉時雨繋いだ手と手を離さなきゃよかった僕を支えてくれていたのは いつだって笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした見落としそうな程小さな 特別達でした隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます移ろう季
いつもの帰り道ふと 見上げたいつもの夜空なぜだか あの頃とは違って見えたんだ そうだなぼくも 少しはまともになれたかな いや そうでもないか今も変わらず 上手く笑えない毎日ですあの頃の仲間も 無茶はしなくなった そりゃそうだ あいつも立派な父親だもんな部屋の中で死にそうな 顔をしていた僕も今じゃこんな歌も歌えるようになった友達のおかげで立ってるんだ 家族のおかげで歩けるんだあなたのおかげで生きてる
もし生まれ変わったらなんて言いたくない どうしようもない僕の人生も長い付き合いの内 愛しくなってくるもんでぶつかって 転がって 汗握って 必死こいて手にしたものは この愛着だけかもな まぁいいかそんな光時々虚しくなって全部消えてしまえばいいと思うんだ神様なんてとうの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊った綺麗な星座の下で 彼女とキスをして消えたのは 思い出と自殺願望そんな光朝が来るたび陰鬱とした気持ち
遠い国の山のふもと この世で一番綺麗な水が湧いたやがてそれは川になり そこに群れを作った魚を腹を空かした熊が食べて 猟師が熊の皮をはいでそれを市場で売りさばいて 娘の為に買った髪飾り悪い人間がやってきて 全部奪ってしまったのは歴史のちょうど真ん中辺り 神様も赤ん坊の時代母親のこぼした涙が 焼けた匂いの土に染みてそれを太陽が焦がして 蒸発して出来た黒い雨雲その雲は海を越えた砂漠に 5ヶ月ぶりの雨を降
校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てるいつかは変わってしまうかな 大好きなあの子の笑顔とか馬鹿だったあいつらも 大人になってしまうかな今まさにヒットを放った 4番バッターのあいつは一年後の冬に 飲酒運転で事故って死んだその時 誰もがあまりの空っぽに立ち尽くしていた母さんが汚れたバットを抱きながら泣き叫んでいた僕が憧れた彼女は 男に逃げられた
給水塔に反射する夏の太陽 器用に生きる象徴としての彼女の笑顔 汗ばんだ静動脈に巣食う褐色の火薬じみた病理僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚 六十億の溜息に巻き起こる黄砂逃げ場なく息も絶え絶えな ムカデ涙の濁流を這って 何処へ 行こう 何処も 駄目だ居場所 が無い 神様僕は分かってしまった空っぽの夜空が綺麗 あの黒い空白に埋もれてしまえたらって願う そうか もしかしたら 僕は 死にたいのかな愛は愛の振
青森駅前に雪が降る 果たせなかったいつかの約束がバス停に留まる少女が吐いた 白い息と一緒に夜空に消えた積もりだしたのは彼女の記憶と 感傷とわずかな後悔長く伸びる僕の足跡も やがてそれに消されるだろう思えば遠くへ来たもんだ いや と言うより振り出しに戻ったのか自嘲気味に踏み出すその一歩は 今日も変わらず迷ってばかりそれでもここに留まるよりは いくらかましだと信じてる肩に積もった雪をみて思う 少し休み
耳を塞いだって ざわめきは聞こえてくる 酸性雨で花は枯れた明日咲くはずの花は枯れた意味のないことばっかりだ 意味ばかり求めすぎるからトンビは山に鳴いた もう帰れないと泣いた掃き溜めみたい憧憬も 遠くからは見とれていた 憧れが駆け込み乗車いたたまれなく頭を垂れた絶望と君、隣り合わせ 自暴自棄とは背中合わせ がらんどうが乗り合わせ乗り過ごしたんだ幸福を空っぽな奴ほど詩を書きたがる ほんとそうだよな ほ
遮光粘膜に囚われて 能動性が切断された感性を自由解放運動、奪還の行路 故に単身武装蜂起生きるか死ぬかにおいて 終わりを逆算、サバービアのメメント・モリシャッター街の路地 郊外の鉄橋 背後霊が常に見張っている言葉から言葉の国道を 往復し続けた十万キロの中古車海岸に見果てぬ夢を看取り続けたら 夢だってとうとう見果てた骨をうずめるなら故郷に でも僕の言葉の死に場所ならここだ十年後、百年後 何かしら芽吹く
車両基地のレールが 喘息みたいに軋む音がして 雨が近いことをさとるショッピングモールの駐車場では ベンチに腰掛けた春がATMが開くのを待っていた陽射しは依然、退屈な音量で オルゴールみたいなジャズはこの町に似合うことを自覚してるから 鳴るべくして鳴っているのだ僕らは焦りで満たされた 水槽で生きてるから僕らは恐れが充満した 喫煙室で暮らしてるから今日が終わることに焦りも恐れもなく清書された一日を 目
僕らの別れは最初から決まっていた 墓石に刻みたいくらいさ君と過ごした数年はピックアップトレーラーにそれぞれ雑魚寝して 寝汗に染み入る虫の声真空パック夏の情景ハルキはホントに人生が下手だから 子供のキャッチボールみたいに全く不器用な放物線ああ ああ 放り投げた身体が 落下したとある夏の一夜そこが我が家だって顔で生きていた道なき道、すらない道 辿ったのではなく描いたのだ世界は白紙のノートで 留まるには
汽笛が鳴れば素っ気なく もうこれまでと旅ゆく人泣けば切ない、笑えば尚更だから悲しみ一つも残さないで家族と別れ、友と離れ どこで暮らしても僕は僕でそういう考えはやめておけ生きた轍を君と呼べああ大嫌い 悲しい事は なのに僕らさよならばかりどこにも行かないで ずっとこの町で暮らして歳をとって死ぬまで 笑って生きてたいよできればこっそり出てってくれ 悲しみ一つも残さないで旅ゆく人は荷物も少なく 望郷、忘れ
彼は化け物 嘘を食らう獣 月曜の朝に捨て犬のように公園で出会う濡れたアサガオ 真夏の太陽の 真下で倒れ 息も絶え絶え 怯えた目玉でしなびた体毛を撫ぜれば ひきつる口元 痩せこけた体躯それは憐みだったか、情けなのかどうか 僕の嘘を一つあげようか例えば僕は今消えたいのに 嘘をついてる 嘘をついてる家族の手前、学校には時間通り出掛けるんだよそして今日も楽しかったんだと 嘘をついてる 嘘をついてるこいつを
君が出てくならそれでいいよ 借りた物は返すから時計もCDも電車賃も全部 君の優しさ以外は線路沿い 一人歩いてる夜道の 街灯に影が二つ君の亡霊だ きっとそうなら嬉しいな 明かり途切れてひとりぼっち変わらないと思ってた そんなものある訳なかったでも君はそう思わせたんだ まるで詐欺師か魔法使いみたい ねえリタ離れない人に泣いたりしない 壊れない物に泣いたりしない一人で平気 嘘なら言える 言葉だったら ど
モールの駐車場で花火してはしゃいでいる若い親子連れ野球場とドンキのライト煌々と まるで系外惑星のメテオライト二日酔い吐瀉した給付金 鱗粉にかぶれる地方都市バイパスで先輩が死んだ ここ十年毎年死んだ人生に意味を問うたら終わりだ って価値観で虫を潰した僕らにとって哲学とは居酒屋の便所に貼ってあるポエムだ飲みすぎたときにだけ「頷けなくもないな」なんて頭よぎる代物翌日には汗と伝票であっという間に干上がる光
虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久空に歌えば 後悔も否応無く必然 必然 なるべくしてなる未来だ それ故、足掻け蜃気楼 涙の川を漕ぎ出して 幾星霜さよなら 行かざるを得ない 何を失ったとて忘れない 悔しさも 屈辱も胸に飾って虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久空に歌えば 後悔も否応無く必然 必然 断ち切るには眩し過ぎた 未来へ、足掻け人を傷つけずには 本懐は遂げられず失って構わ
カーテンから漏れる月明り それを頼りに書く手紙今生さらばと結ぶなら 別れの手紙のはずでした色々あったの色々を 未練がましく箇条書き私の歴史を知る旅路 ペンを銃器に見立てては乱射する空想は実感をかすり あるいは誰かに命中し都市では空が炎上し 冷笑じみた街に高笑い逃亡の日々がはじまって ついには追い詰められた僻地で自由を振りかざした僕は 発砲された自由に殺される閉じた目 冷めた目 触れた手 それだけこ
もしも僕が天才だったなら たった一つだけ名作を作る死ぬまで遊べる金を手に入れて それこそ死ぬまで遊んで暮らすもしも僕が王様だったなら 嫌いな奴は全員消えてもらう僕以外、皆居なくなるかもな なら僕が消えた方が早いかあなたの眠った顔見ていたら こんな僕も悪くはないなって思えたんだ無い物ねだりの 尽きない戯言もしも僕の頭が良かったら 大学に行って勉強するよ立派な仕事で親孝行して 両親が喜ぶ顔が見たかった
辛くて悔しくて まったく涙が出てくるぜ遮断機の点滅が警報みたいだ、人生のくさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ回り道、遠回り でも前に進めりゃまだよくて振り出しに何度戻って 歩き出すのも億劫になって商店街の街灯も消える頃の帰り道影が消えたら何故かホッとして 今日も真夜中に行方不明死ぬ気で頑張れ 死なない為に 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ
答えを知って僕ら 繰り返しそうさささくれて溶け出すこころ悲しみの訳は埋まらない隙間不純な手でその胸を焦がす敢えて見ないその先敢えていないことにして間違えたアンサー 繰り返しそうさわだかまって離れるこころ浮かない心情の埋まらない隙間不純な手でその夢を壊す夕立ち 蝉の音 報われぬ幻想僕だけ残して流れて流れた仁王立ち デタラメ 強がりはいっそ夏の日、残像 消さないで消えないで止まらないで…最大公約数 探
食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよもしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だそしたら僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら「やれば出来るんだね」って 呟いていつだってヒーロー 笑われたっていいよ人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ「ここはまかせろ」 とは言ったものの
好きな人ができた 確かに触れ合った アスファルトより土 鋼鉄より人肌無意識に選ぶのが 冷たさより温みならその汚れた顔こそ 命にふさわしい身の程知らずと ののしった奴らの 身の程知らなさを 散々歌うのだ前に進む為に 理由が必要なら 怒りであれなんであれ 命にふさわしいこぼれた涙を蒸発させる為に 陽が照る朝を飽きもせず こりもせず 待っている 待っている全部を無駄にした日から 僕は虎視眈々と描いてた全
在りし日の幻影を ハンガーにぶら下げて多情な少年は 出がけに人影を見る去り行くものに外套を着せて 見送る先は風ばかりかじかむ指先でドアを開けて 未練を置きざりにして街に出る繁華街で馴染みの顔と 音のしない笑い声 喧噪が静寂楽しいと喜びが反比例しだして 意識の四隅に沈殿する小さな後悔ばかりを うんざりする程看取り続けて一人の部屋に帰る頃 どうでもいい落日がこんな情緒をかき混ぜるから 見えざるものが見