amazarashi

  • ディザスター – amazarashi

    始まりは得てして些細だった 無知で非常識な夢想家持たざる者特有の 怖いものなしの一歩 誰もが授かる訳ないギフト限られてる手札くしくも 理解者ゼロだからひたすら自殺志願者 オア 開拓者 青年のディザスター 無我夢中が貫く昼夜 鬱憤を打ち付けるシューター「おまえじゃ無理」とのたまった 疑念の眉間を撃ち抜いた共感と支持が伝播して 見ず知らずが共犯関係伸るか反るかで伸る選べば 少なからず挑戦者 名シーンだ…

  • まっさら – amazarashi

    嵐に飲まれた次の朝 全部を失くして棒立ちだ生まれたばっかの赤ん坊は きっとこんな気分だから泣くんだ蛇口をひねって水を飲む 死にたいときでも喉は乾く身体は足りないものを欲する 頭はいっぱいだと減らしたがる できればシンプルに生きたいな 大事なものは一個でいいそう思っても増えてゆく 大事なものに苦笑い守りたいゆえに投げやりな 無鉄砲も憚られるもんでそれを臆病と言われんなら そう墓石に刻んで構わない 落…

  • ごめんねオデッセイ – amazarashi

    朝日が見たい 寝て起きて 食うための労働 生きるための咆哮プラスアルファコード止むを得ない表現欲求 ネット通販、パーソナライズ広告消費と同じ棚に並べられた慟哭衝動 情動 ひらめきの発光ダイオード掴んでは消える毎秒 それと個人輸入代行すぐ眠れるあれがいる 労働の鼻歌と歌詞が蝶々結びで風立ちぬくそくらえマネタイズ どうでもいい 躁でもいい 歩くべき道をひたすら歩く見るために行くんだ 行くために作った繋…

  • クレプトマニア – amazarashi

    振り向いたって何もない テザードみたいな出来損ない今までさよならした人達 無事を祈ったって独りよがりしたためる手紙は下手くそ でも伝わったんだ願うと言語と海、越えた暗喩の末路 国境破りエスペラント いつか言われた負け犬の歌 それを担保にむさぼった書き下ろした数千行と等価 最後につじつま合わせる僕等ここが始まり 今日が旅立ち 君は幸い 死んじゃいない他は知らないこれさえあれば どうせ死ぬなら世界の果…

  • 君はまだ夏を知らない – amazarashi

    七月の風は人見知りしない車の窓から手を伸ばして握手をする思い悩みは綺麗さっぱり捨ててしまいたい嫌味を言うほど人生は長くはない 優しい奴と強い奴は 決して決して矛盾しないそんな事より海が見えたよ 夏が終わってしまう前に 永遠に続ような夜を見たのか 繰り返す波に途方に暮れたのか君が見るもの全ての傍らに 悲しいと美しいが佇んで泣かせた夜を恨んだとて 躓いた小石を罵るとて自分自身はどうか憎まないで だって…

  • アンチノミー – amazarashi

    感情は持たないでください それがあってはこの先 きっと辛すぎる人を愛さないでください 守るものが弱さになる きっと後悔するでしょう 嬉しくて笑い、悲しくて泣き 初めからそう設計されてんのかなだけど痛いと泣く心を 僕は疑えやしないよ 意味を捨て意志をとれ 生き延びて 生き延びて 息をするんだ「すぐ帰る」が遺言 アンチノミー アンチノミー 心のバグだ人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ機械仕掛けの涙 …

  • 海洋生命 – amazarashi

    水を売るならば乾燥した砂漠で 安心を売るならば干からびた不安へ不安がないならば、電波でばらまいて 強迫観念の砂漠を各地にばらまいて目を閉じて、良心は「痛くない」と笑った耳を塞ぎ、疑念も秋の凪さながら口を閉ざし、譲歩と同調を患った 巻かれた長いもので首を括るつもりか あの青年は 海洋生命か 惑星の壊死、海の生い立ち 折れ線グラフと蟻の自害神経拒食ニルアドミラリ 良心の銃創飢餓と畏怖の商業地帯 切断と…

  • 心層廃棄物 – amazarashi

    廃墟になった町に 粉塵が今も漂う強張った表情で 命令形の静寂嘲笑と同じくらい 共感は粗暴でドローンの鳥瞰映像にも 自動広告が流れるここはゴミ捨て場 未来は高価だが過去は上値に張り付いたまま何かしらの自由意志も 希少というよりは滑稽でまた愚かな青年が一人 選択を弄びあいつももう帰らないだろう 歯車ならば まだましだった食い物にされ 骨も残らねえ終わりに向かう 降車不能な時代に乗った 飛び降りろ今 飛…

  • インヒューマンエンパシー – amazarashi

    自分欺き嘘つくのはどんな気分だい 下らなくて泣けてくる最低だよ新品にいっそ交換はできないもんかね 9Vの電池みたいに人生も 僕ら始めようとしてる じっと待ってたわけじゃない信頼に足る未来を選んでただけ ずっと 今夜美しい過去を持てなかった僕らは失敗ばかりだったけど 悪くない失敗だったと疚しさなく言えるように 見知らぬ船に乗り込む人とは違う国へ この世の余所者として生まれた場所は選べずとも 生きる場…

  • 自由に向かって逃げろ – amazarashi

    胸騒ぎは空蝉の花 夏は綺麗なソーダ色あの子が恋する夜 僕は背景にすらなれなかった蒸気船をぼんやり見ては 川沿いの草むらに捨て蠅が群がっているのは きっとあの日の勇気だ 息を止めたら肺の奥で膨らむ 不安の原因はこの川下で行方知れず夕方の空砲が鳴り響く頃に発見された見るも無残な思い出に「そんなまさかって」泣き叫んだ 僕らの言い訳 どうか暴いてよ夕焼け二度と自分を騙せないよう 僕の欺瞞を晒して「いつか必…

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