164

嫌われ者の詩 – 164

誰にも疎まれたくないと思った
ガラスの向こう側じゃ何処にも
僕の味方など誰一人居ないと思った

価値の無い言葉を羅列した
認めて欲しいと思っていた
誰かを傷付けたって構わないと思ったはずなのに

今 僕が居なくなっても
それで世界が廻るのなら
それはそれで別にいいさ
なんてとても言えないさ
例えどんなに情けなくても
まだここに獅噛みついてる
女々しい嫌われ者の詩
書き殴るように吐き捨てるように問いかけた

例えば与えられた役目が
誰でもよかったのだとして
それなら僕じゃなくたって
誰一人悲しまないと思った

雲を掴むような希望じゃ
手を伸ばしても届かないから
僕は一人じゃないと信じていたのに
何も信じなきゃよかったんだ

もう誰も待ってないよね
誰も僕を呼んでないよね
そんな事は知ってるさ
皆そう思ってるさ
僕はずっとここにいるのに

今 僕が居なくなっても
それで世界が廻るのなら
それはそれで別にいいさ
なんてとても言えないさ
例えどんなに情けなくても
まだここに獅噛みついてる
孤独な嫌われ者の詩
ほらなんとでも言えばいいさ
僕はどうせ変わらないさ
書き殴るように吐き捨てるように問いかけた

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