164 feat.GUMI

狂者の行進 – 164 feat.GUMI

切符を握った悪魔が嘲う
ただ天使は咽び哭いている
見渡す限りの有象無象に
我こそはと一抜けを身忍っている

聡明な人が描いた地図を
愚かな人々が擦っては
誰もがピエロだと気付かないで
とうとう夢から醒めないまま消える

おいで さあさあ手の鳴る方へ
手薬煉引いて待つ方へ
酸いも甘いも陽気なリズムに乗せて
ほら自分に言い聞かせなさいな
馬鹿のフリでもしなさいな
誰も居ない荒野を進むなら
幻の先を目指せ

さては路頭に迷っているのかい
僕は天才かはたまた天災か
たまにはゆっくり紅茶でも飲んで
独り置いてけぼりを喰らうがいいさ

景色はいつも変わらないのに
時代はロードショーみたいに
フィルムの断片も見つからないまま
こんな希望も絶望もまとめて
スーツケースの中に詰め込んで
一人旅に出かけよう

モノクロの映像のロックスターに憧れた
僕はもう何処にも居ないけど
煙草の煙に紛れて浮かぶ矛盾を
隅っこに押し殺して

おいで さあさあ手の鳴る方へ
手薬煉引いて待つ方へ
酸いも甘いも陽気なリズムに乗せて
ほら自分に言い聞かせなさいな
馬鹿のフリでもしなさいな
誰も居ない荒野を進むなら
真実に目を瞑って
幻の先を目指せ

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