黒川英二

黒潮ヤンチャ船 – 黒川英二

飛び交う飛沫(しぶき)を かき分けて
竿とおいらの 一本勝負
男の海はヨー 戦場(いくさば)だ
甘くみていりゃ 奈落の底さ
命賭けての 鰹群(なぶら)に挑む
土佐は黒潮 黒潮土佐の ヤンチャ船

昇る来光 伏し拝み
清め酒する 番屋の祈り
男の海はヨー 戦場だ
漁師魂 荒くる海で
五体武者震る 一本釣りよ
土佐は黒潮 黒潮土佐の ヤンチャ船

喧嘩じゃ誰にも 負けないが
母の涙にゃ からきし弱い
男の海はヨー 戦場だ
勝つか負けるか 二つに一つ
命削って 鰹(かつお)に挑む
土佐は黒潮 黒潮土佐の ヤンチャ船

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手のひらの雪 – 黒川英二

貴男(あなた)の手のひらで 消えてく粉雪が私に似ていると 泣いたこの手に触(さわ)れない 硝子の雪でも愛は誰にも負けない一度だけの 夢でもいい今 この手に 貴女

優しい嘘に抱かれて – 黒川英二

好きだから ときめいて 騙されたふりしてみたけど華やかな 過去なんて 彩(いろ)の褪(あ)せてく造り花風に吹かれて 時折雨に濡れてもああ 優しい 嘘に抱かれて…

島之内ブルース – 黒川英二

だから・だから・だから 今夜 島之内で待っていてねと すがったあの娘(こ)うぶなその瞳(め)に つい惚れて嘘と知りつつ 笠屋町(かさやまち)…こぬか雨か いちょ

盛り場ネオン – 黒川英二

小雪舞いちる すすき野の夜は気まぐれ 風まかせあなた来るかと 占えば花もなみだで かすみ草…男の恋は 遊びでも惚れた女にゃ 夢灯り旅のお方と 知りながらあげた 

大阪恋歌 – 黒川英二

ひっかけ橋から あと振り向けば雨だ 雨だ 雨だよ 癪な雨だよ 未練だよ大阪恋歌 泣かせて恋歌やっぱりうちは あんたが好きやったバカな喧嘩で 別れたけれど忘れられ

夢グラス – 黒川英二

赤いネオンが まぶしくてふらり よろけた 裏通り女ひとりは 絵になるが男ひとりじゃ シャレもない隣り合わせの 似た者どうし酔えば淋しい 男と女の夢割りグラス雨に

真夜中のブルース – 黒川英二

思えば小さな 嘘からだった俺たち別離(わかれ)の 始まりは気がかりなんだよ 季節の変わり目は寒さつのれば なおのこと何処へおまえは 行ったのか探しつづける 探し

凛子 – 黒川英二

夢にはぐれた 男の前に何も言わずに 酒を出す…酔ってつぶれた この俺をやさしく膝で 眠らせるそんな仕草が あたたかい凛子 凛子… おまえが命だよ今日も一間の 暮

男哭き – 黒川英二

思い出に したくはなくて故郷(ふるさと)へ 時には帰るひとり またひとり昔なじみが 少なくなっておふくろもおやじも海を見おろす 墓石(いし)の下冬は波が哭く 春

龍王岬 – 黒川英二

大海原を 旅した波が吼えて飛び散る 龍王岬南国土佐の 夕日の海よ夢は捨てまい 男じゃないか七つ負けても 八つ目の意地が炎(も)えてる あゝ 桂浜黒潮踊る 夜明け

よさこい慕情 – 黒川英二

忘れちゃイヤよと つぶやいて俺の小指を 噛んだ奴あの日別れた はりまや橋に黄昏色した 風が吹く土佐の高知に 帰ってきたよも一度逢いたい… おまえに逢いたい…よさ

さすらい純情 – 黒川英二

心の荒野に 夕陽が沈む俺を叱って 哭くカモメ別れた あの日の お前の泣き顔嗚呼… 風が頬打つ しぶき胸打つ涙が凍るさすらい純情 ながれ旅夢さえやれずに 許してお

皿鉢一代 – 黒川英二

親父ゆずりの 土佐っこ魂晴れの姿を 見せようじゃないか豪華絢爛 料理にかけたこれぞ男の 心意気皿鉢祭りの ああ 幕が開く郷土の恵みの 大皿勝負華の舞台が この血

KOBE~抱きしめて朝まで~ – 黒川英二

夜よ このままで 時よ 時よ止まれ宝石を散りばめた街の灯り 神戸髪に触れて 瞳閉じて全てを昔に戻して帰ろう 二人 あの日に離さない 二度と君を離さない ここで抱

いい事ばかりじゃなかったけれど – 黒川英二

たまらない程 好きなのに忘れてしまう 夜がある遠い灯りに 誘われながら酒の苦さを 知ったのさいい事ばかりじゃ なかったけれどお前の笑顔に ありがとう冬のすみれの

山桜 – 黒川英二

人知れず 静かに消える 山桜母の面影 重なって―口下手な俺だから幸せにすると 言うかわりふるさとの 丘に来てこの木の下で 君を抱くささやかな毎日を大事に生きる 

人生酒語り – 黒川英二

「男どうしで 酌み交わす酒は なんかジンとくるよなぁ…」花は咲いても 散りゆく雨に男の淋しさ 重ね酒人生ってさ… 結構つらいけどほんの少しの 希望を探し明日を信

涙のエアポート – 黒川英二

あなたがいない この街は想い出だらけで つらすぎる別れ話は しなくていいわ気づいていたの いつからか空(から)の心に 荷物を詰めて一人飛び立つ 涙のエアポート搭

俺を咲かせてくれた花 – 黒川英二

何年ぶりだよ お前のその笑顔少し大人になった 気がするよ俺もあれから 色々あって今もひとりさ 俺ひとりお前は俺を 咲かせてくれた花苦労ばっかり かけたねこの俺は

命の限り – 黒川英二

山が高けりゃ 谷深し生きる人生 この世の習い退(ひ)くな怯(ひる)むな 男の気概心に秘めた 大志(ゆめ)ならば我慢根性で 燃えてみろ希望(あす)を信じて ああ 

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