鴨田潤

Magic Number – 鴨田潤

魔法の様な瞬間を
君が今
呼びよせた

どんどん袖から遠ざかって
近づいて行く舞台の中心
「無心に」
人々の前
姿、かたち
心 解け 緩み、笑い
大人気無いひと時 酔いしれ
振り返れば
あっと言う間
がむしゃらにやりきれば終わってた
疑って瞬きすれば

途端、手叩き、歓声
目の前広がる賞賛
冗談みたいな瞬間
気持ち悪いけど一体感
実際は何分間?
けど
集中しすぎて
何年間も見たかの疲れと安心感

では
このまま
君はこれから
体が息を吐くように
至極、自然に離れて
そのまま見えなくなって
見渡してみても見当たらない

はじまりが君を連れてゆく

それまでを全て振り切り
そしてここからは振り出し
張り出した胸に気を付けて
繰り上げてる階段、思い出し
足元から天辺まで
満ちているのが伺えて
飲まれずに飲み込んでいける

だから
このまま
きみはこれから
体が息を吐くように
至極、自然に離れて
そのまま見えなくなって
見渡してみても見当たらない

はじまりが君を連れてゆく

魔法の様な瞬間を君が今、呼びよせた

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