鳶一折紙(富樫美鈴)

  • Or again… – 鳶一折紙(富樫美鈴)

    灰色の街 行き交う人達淡く瞳に映るただ「あたりまえ」が欲しかった もう 誰にも変える事はできない決められた運命(さだめ)でも今 あなたと出会えたこの奇跡は 紛れもないReality 舞い踊る白い羽根の様に清らかで何も知らない私でいたい眩暈がしそうな光の影長く、遠く…未来(さき)へ伸びてゆく 何もない部屋 片隅にひとり耳を塞いだままの弱気な私を変えたくて もう 何度も振り返り、佇んで無機質に沈めても…

  • 愛慕 – 鳶一折紙(富樫美鈴)

    何もかもを捧げられるたった一人の待ち人よ切り取られた空を眺め私 想う あなた想う 胸の灯火 絶やさないように 約束された未来愛し合う二人の間に余計なものはいらない 手繰り寄せる糸の先に 互いが互いを求め合い深くに触れ そして二人は一つになる私達はそうあるべき 吐息だけが響く部屋で待てど暮らせど来ぬ人よ遠く広がる空の下で私 探す あなた探す 不安な昨日 振り払うように あなたに立てた誓い惹かれ合う二…

  • 恋色折紙 – 鳶一折紙(富樫美鈴)

    恋をしたこの胸は 花の文様くれなゐ艶やかな情熱色無情にもすれ違う 時の悪戯忘れようとするほど 求めてしまう 奇跡は指先で拵えるもの互いのこヽろを合わせるように ひとつ ふたつ 想いを込めて恋の鶴を 折りあげるひとつ ふたつ 月日重ねて夢の記憶が 増えてゆく 届かない言ノ葉は 波の文様貴方に伝えたい涙の色幻と現さえ 分からないほどあの日のぬくもりを 探してしまう 見えないこの愛を形にしたい山折り 谷…

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