誰も知らない夜明けが明けた時
町の角からステキなバスが出る
若い二人は夢中になれるから
狭いシートに隠れて旅に出る
昼間のうちに何度もKissをして
行く先をたずねるのにつかれはて
日暮れにバスもタイヤをすりへらし
そこで二人はネオンの字を読んだ
ホテルはリバーサイド
川沿いリバーサイド
食事もリバーサイド
Oh- リバーサイド
チェックインなら寝顔を見せるだけ
部屋のドアは金属のメタルで
シャレたテレビのプラグはぬいてあり
二人きりでも気持ちは交い合う
ベッドの中で魚になったあと
川に浮かんだプールでひと泳ぎ
どうせ二人は途中でやめるから
夜の長さを何度も味わえる
ホテルはリバーサイド
川沿いリバーサイド
食事もリバーサイド
Oh- リバーサイド
ホテルはリバーサイド
水辺のリバーサイド
レジャーもリバーサイド
Oh- リバーサイド
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男の火祭り – 鳥羽一郎 紅い紅い炎の 大松明が燃えて南部の 夜空を焦がすおやじ見てくれ 精霊舟で俺の闘志は あの火柱だ燃やせ 燃やせ 燃え上がれ裸が躍る 汗がとぶ南部男の ああ 火祭り
北の鴎唄 – 鳥羽一郎 山背(やませ)が吠えれば こころも時化(しけ)る今夜はお前と 朝まで酒づかり荒くれ海にはョー 船もなくカモメが凍(こご)えてョー 鳴くばかりやん衆の港は浜の女が
伊勢湾 – 鳥羽一郎 視界 三百六十度(さんびゃくろくじゅうど)西に鈴鹿の 山脈仰ぎ東はるかに 富士の嶺恋も涙も まとめてすてて青い波間を ゆらゆらと男伊勢湾 船頭ぐらし女泣かせの
負けてたまるか – 鳥羽一郎 苦い涙を しこたま呑んで酔っても眠れぬ 夜がある俺を信じてついて来る部下よ 許せと男泣き想い出すたび 想い出すたび今日の笑顔が 身に滲みる負けてたまるか 一生一
紀州街道 – 鳥羽一郎 北から東へ 旅から旅へ数えりゃ十年 ちぎれ雲 ちぎれ雲空に突き出た 一方杉よ今頃ひとりであいつ どうしてるやけに淋しい 旅の酒だよご免なすって お月さん紀州街道
ZANZA – 鳥羽一郎 ZANZA ZANZAと男船あばよ 出ていく恋港どうせ陸では 暮らせぬカモメあの娘 あきらめなオヨメに行きなよ…ZANZA!ZANZA ZANZAと波しぶき海の
関の孫六 – 鳥羽一郎 火花散らして 打かれながら外に吐き出す 心の濁りそうさ 刀も 人間も鍛えられなきゃ 強くはならぬ関の孫六 男の姿を男の姿を そこに見た折れず曲がらず 優しく熱く
マルセイユの雨 – 鳥羽一郎 港に 待たせた船は夜の 8時に出る俺がもしも 遅れても追いかける 心配するなマルセイユに今夜 赤い雨が降るこんな俺を 信じてくれたお前命ぐらい 安いもんだろ遠く
喧嘩祭りの日に – 鳥羽一郎 ふるさとに喧嘩祭りがあって その日に喧嘩して洒落にならない それっきり寒の秋刀魚を 荒酢でしめた熟れ鮨が昨夜(ゆうべ)届いて泣かされたお袋さんよ 勘弁なふるさと
ねぶた恋歌 – 鳥羽一郎 (ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー…)俺が死ぬ程ヨ好きだと泣いたあの娘達者でヨいるだろかラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ
彼奴(あいつ) – 鳥羽一郎 縄の千切れた のれんを潜り彼奴と交わす 盃は筋の通らぬ 世間の闇に迷い 傷つき 心も枯れた俺を泣かせる 味がする一期一会の 出逢い酒年の頃なら 五十と一、二彼奴
ひとり鳥 – 鳥羽一郎 涙も見せずに 送ってくれたお前の心が いじらしい夜の港に 風吹けば想い出が 想い出が流れてくお前思えば 泣けてくる今夜も泣けるどうにもならない 夢など追っていつ
夜風 – 鳥羽一郎 男はちまちま 生きたら駄目と見知らぬ町へと 渡り鳥明日はどこ行く 旅の空海鳥が 海鳥が呼んでいる夢を追いかけ 陽が落ちて夜風が沁みるお前の代わりの お守り袋時々
羅臼の男 – 鳥羽一郎 流氷鳴らす 冬将軍と男どうしの 酒をくむさいはて港の 漁師らは演歌が似合いな 荒武者だいちばん船の しぶきの華に羅臼魂の 陽がのぼる国後あとに 北海漁場船よたら
厳冬・富山湾 – 鳥羽一郎 能登の岬に 雷鳴れば船をくりだす 夜明け前雪のつぶてに 頬たたかれてヨイショ ヨイショで 網おこしブリでわきたつ ブリでわきたつ 富山湾肌を突きさす 真冬の海も
兄弟酒 – 鳥羽一郎 男が二人で 女がひとり三角波だよ この恋は酒で決めてと あの娘は言うが兄弟酒は 荒浪こえた祝い酒だよ 喧嘩にゃならぬおふくろ話に 兄貴がほろりつられて俺(おい)
海の匂いのお母さん – 鳥羽一郎 海の匂いが しみこんだ太い毛糸の チャンチャンコ背なかをまるめて カキを打つ母さん 母さん お元気ですか案じております 兄貴とふたり海が時化(しけ)れば 時化(
おれの北緯四十度 – 鳥羽一郎 朝は燃える 太陽夜は揺れる 漁火 北の海大漁旗を なびかせ帰る無事を祈り 見守る母のような 灯台かすむ波間の村 潮の香りの村おれの北緯四十度朱(あか)く咲くは
夜霧の運河 – 鳥羽一郎 霧は男の ため息かそれとも女の 寒い吐息かお前と別れた あの日から俺には帰る 場所がない港のような 女だった割れた裏窓 夜霧の運河ふらり気ままに 逢いに来て温も
夫婦絆 – 鳥羽一郎 息子二人と 愛する妻とかわいい孫に 囲まれて春は日吉の 花渡り家族肩よせ これたのも妻の支えが あればこそ酒を飲むなと 酒を飲むなと 妻の声よう今日までついて来