高田みづえ

  • 花しぐれ – 高田みづえ

    雨の街に呼び出されて傘も持たずに飛んできたわたし髪を切りすぎたのまるで男の子みたいよ 水無月の雨の色大粒の真珠なの揺れる私の睫毛の先にも滲む Flower Rain に濡れて吐息の船にのり見知らぬ街 あなたと漂うの 五月雨・春雨・長雨雨にもいろいろあるけど涙は拭くわ あなたが手に抱いた薔薇も雨に打たれてしおれてる花の命 短いのをきっとあなたは知らないの 水無月の雨の色くち紅の褪せぬ間にそっと乙女よ…

  • 硝子坂 – 高田みづえ

    悲しいのでしょうと 夢の中見知らぬ人の問いかけに声もだせずに うなずいてそれは あなたがやっぱり 好きだから いじわるな あなたはいつでも 坂の上から手招きだけを くりかえす私の前には 硝子坂きらきら光る 硝子坂 行けるのでしょうかと 夢の中見知らぬ人に訪ねては涙こぼして 横向いてそれも あなたがやっぱり 好きだから いじわるな あなたはいつでも 坂の上から手招きだけを くりかえす私の前には 硝子…

  • 潮騒のメロディー – 高田みづえ

    長い髪をなびかせて海辺の向うにかけてゆく七色の幸せが 空いっぱいに広がった指と指をからませて喜びの涙 ひとしずく小さな貝殻に 二人の胸のときめきを 何にも見えない あなただけやさしい言葉の あやとりを海の果てまでも 続けたい誰も知らない 愛の世界 バラ色の空見上げ素敵な香りの花びらを私だけの アルバムに秘密のページが出来ました潮騒のメロディーにあなたの微笑 暖かいさくら貝に 語りかけ愛のきらめきを…

  • 純愛さがし – 高田みづえ

    言葉にすれば簡単な愛することにとまどってよろめくような毎日今日もあしたも ただ行きずりの人ならば微笑むだけでいいけれど心を託す人には嘘はつけない 愛があれば同じだけの辛いこともあると知りながら悲しみを背負うのが愛なの知りながら苦しみに耐えるのが愛なの 遊びに見える恋をして空しさだけが残ったと電話で話すともだちやけに思える 不器用そうな恋人がたしかな愛を見つけたと夢中で話す黄昏胸に響いた 愛はすべて…

  • 夢伝説~ペルシャン・ブルー~ – 高田みづえ

    耳もと すべる涙でめざめた 夢の余韻があなたの 腕の中でも私を おびえさせるそれは 乾いた 砂漠に置き去りにされた 私あなたを たずねて 仰ぐ空は ペルシャのブルー幾千年も 同じ心で幾千年も 同じ命で時の魔術に かかったように愛したい 愛したい あなたひとりを せつなく とじたまぶたにそっと くちづけするひとこんな 優しいしぐさ忘れられなく なるわそうよ 愛したときから別れは しのびこんでるだけど…

  • ビードロ恋細工 – 高田みづえ

    貴方の瞳を見ていてももう何もかもが判からない季節外れ 海岸線朝やけの雲の切れ間からほら 耳を澄ますと私には 又 聴こえるビードロ細工のわれるおと優しさって 引きさがる事ですか?優しさって 境界線引きますか?恋する為に 飛びこせない恋する為に ほどけない二人 貴方に胸まで預けてももうぬくもりは伝って来ない他人の気配 木ノ葉も舞う色あせた 時の隙間からほら 耳を塞ぐと私へと 又 吹ぶいてるビードロ細工…

  • 原宿メモリー – 高田みづえ

    出てゆくの あなた出てゆくの涙など流さないわ これっきり原宿で出逢ったあの頃やけに風 熱く吹いて火が点いた二人真夏の名残によどむエアコン息がつまりそう 最後のkiss結んだ心が ほつれてゆけばたどりつく未練が待つ出てゆくの あなた出てゆくの高速で巻きもどして 原宿メモリー おそろいの Tシャツほしたバルコニー見上げるのも これっきり待ち合わせした店も今は一秒ごと姿変えて メランコリイ・ナイト季節の…

  • 涙のジルバ – 高田みづえ

    このまま 笑って ジルバいつもの 調子で ジルバなじみのお店を 出たらふざけた 調子で バイビー 時折りの 雨にぬれて歩けば気まぐれな恋でも 素直に許せるわ 港町 そんな女が ふらりゆきずりの気分で さらりとお別れ ああ 恋は 夢色しゃぼん玉フラれちゃったと 肩をすくめてみせる 時には 浮かれて ジルバ最後の 夜なら ジルバはじめて踊った メロディー悲しき街角 バイビー 耳もとを 通りすぎる 歌は…

  • 私はピアノ – 高田みづえ

    人も恨やむよな仲が いつも自慢のふたりだったあなたとならどこまでも ゆけるつもりでいたのに突然の嵐みたいに 音を立ててくずれてく涙が出ないのはなぜ 教えて欲しいだけさあなたから 目が離せないふたりして聞くわ ラリーカールトン日だまりの中で抱かれ いつしか時の徒然に思い出に酔うひまもなく心から好きよと云えたあの頃がなつかしくて 何もかもあなたがいなければ1から10までひとり 言葉もないままに生きてる…

  • だけど… – 高田みづえ

    とめどない涙は 誰の為すぎさりぬ思いは 誰の為 晴れた日などは一人川原でも歩きましょうむせる草の香りがほら 夏を指差して早く早くと騒いでるだけど… やるせない鼓動は 誰の為恥らいの手紙は 誰の為 日暮れるまえに一人気付かずに街はずれ細い私の影がほら 貴方指差して早く早くと騒いでるだけど… つかの間の頬笑 誰の為馴そめぬ口紅 誰の為 つむじ曲りが一人はにかみかけ出すののぞきこむ手鏡もほら 恋を指差し…

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