高橋優

aquarium – 高橋優

ねえ これから話すことは
君と僕の中だけの秘密にしよう
少し手を汚してもらうけれど
いつか君も分かる日が来るよ

だから疑問とか言うべきじゃないよ
やれって言われたことだけやれ
なんで?じゃなくそういうもんなのよ
社会とは、大人とは、understand?

ここで生きていこうと決めたから
この人を信じると決めたから
言われた通りのことをやるのさ
たとえ誰か傷つくとしても

馬鹿な大人の手垢にまみれた
夢をまだ強く握ったまま
心の声を何度も殺しては
辛うじてまた蘇らせてる Smile

走り続ける背中は
陽の輝きを優に凌ぐよな
流れ落ちる血も涙も純潔のまま
光の中へ駆け抜けて消えてった

あの頃毎日思い描いていた
10年後に笑う約束は
鏡の前で今ただ立ち尽くしている
この人に何を問いかけて笑うのだろう?

ねえ はじめからそうなりたかったかと
訊かれたらなんて答えるの?
大海原を優雅に泳ぐ
フリする水槽の魚のように

もはや手遅れ何も出来ないとか
一生言ってろ お疲れ様
無様に跳ねたり転がりながら
僕らは年を重ねんだ until i die

旅立ちの日の夜明けに
振り返る景色のその中に
後悔したことの一つ二つが
日々の彩りになると思わないか?

変わらないままの君も
変わり続けてくこの街も
ここまで来れたと胸を張れるような
性懲りも無く明日を信じて生きている

走り続ける背中は
陽の輝きを優に凌ぐよな
流れ落ちる血も涙も純潔のまま
光の中へ駆け抜けて消えてった

あの頃何度も思い描いていた
10年後に笑う約束を
今も強く握りしめたまま生きている
性懲りも無く明日を信じて生きていく

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