高杉さと美

積み木 – 高杉さと美

きみが忘れものをしたら
わたしが自転車で届ける
わたしが迷子になったら
きみが手を引いてくれる
肩にかけてくれた上着に
そっと想像がめぐる
育ちも夢も違うふたり
微笑みの積み木かさねて

ほんのちょっぴりでも
おちこんだときは
つみかさねた時間を
思い出してみて

ある日、仕事帰りの道で
夢を教えてくれたね
わたしの夢やあこがれも
いつか聞いてくれますか
肩にかかる髪なでられて
なぜか涙でそうになる
未来がどこへ向かっても
この場所とつながってるから

ほんのちょっぴりでも
おちこんだときは
つみかさねた日々を
思い出すからね

ほんのちょっぴりでも
おちこんだときは
かさねた手のひらを
もういちど信じて

きみが忘れものをしたら
わたしが自転車で届ける
わたしが迷子になったら
きみが手を引いてくれる
微笑みの積み木かさねて

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