高倉一朗

さすらい挽歌 – 高倉一朗

雨降る夜更けは 酒に酔い
風吹く朝(あした)は 君を恋(こ)う
川に流れが あるように
時代の流れの 岸辺(きし)を行く
北のさいはて 北のさいはて… さすらい挽歌

吹雪に閉ざされ 道もなく
忍んで越えゆく 幾山河(いくさんが)
他人(ひと)と較(くら)べる こともなく
昭和の明かりを 灯しつつ
古い男の 古い男の… さすらい挽歌

見上げる夜空に 星ひとつ
訪ねる明日の 夢に似て
意地は通さず ぶれもせず
流氷枕の 北の旅
一人さいはて 一人さいはて… さすらい挽歌

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呑んだくれ – 高倉一朗

あの頃は 生きてるだけで 倖せだった何時(いつ)でもあんたが 傍にいた空缶カラコロ 転がって北風(かぜ)に震える 赤ちょうちん呑んだくれ…飲んだくれ…あの日も同

おまえを狙って – 高倉一朗

おれの目と おまえの目 出逢った瞬間百萬ボルトの 火花がとんだきめた《きめた》きめたぜ《きめたぜ》逃げてもムダさ狙った獲物は 外さない 外さない 「ビューン」お

港のカナリア – 高倉一朗

後ろへ回って 目隠ししたらマジな顔して 怒ったあんた夕焼けこやけで お腹がすけば帰ってくるよね 港町男の胸で 飼われた小鳥(とり)はひとりじゃ大空 飛べなくてグ

男の鴎唄 – 高倉一朗

別離(わかれ) 止まり木 出船の汽笛俺の心に 沁みるのさ 沁みるのさきれた煙草の 空箱(からばこ)ひとつ握りしめれば 痛む胸今も好きだよ 好きだよ 今も涙道づれ

面影傘ん中 – 高倉一朗

街の灯りが 連れてくる濡れた舗道に 想い出をわたし愛した あのひとは今は何処(いずこ)か 遠い町雨の雫は 恋の涙か 面影かくるりまわして 未練ふりきる 傘ん中涙

いつも昨夜のように – 高倉一朗

囁くよりも 見つめて欲しい綺麗になるの 女だからなぜ…なぜ…恋したら誰も口紅ひとつに 迷うのか…やさしく愛して 身体(からだ)ごとあなたの吐息で 染めてよ愛して

さよならのかけらを集めて – 高倉一朗

これを愛と信じたいけどいつも遠くを見てるあなたには 預けないまごころの鍵だけは逢えば深く 傷つくそんなことは 知ってる私だって 私だって 女です夢を見たのです…

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