高倉一朗

  • さよならのかけらを集めて – 高倉一朗

    これを愛と信じたいけどいつも遠くを見てるあなたには 預けないまごころの鍵だけは逢えば深く 傷つくそんなことは 知ってる私だって 私だって 女です夢を見たのです…さよならのかけら集め歌にすれば哀しい抱かれながら 憎みながら今日も また 許してる 人は誰も 夜をさまよう寒い旅人だからつかの間の ふれあいにぬくもりを求めあうもしも時を この手で止めることが できたらそれだけで それだけで 幸せよ何もいら…

  • いつも昨夜のように – 高倉一朗

    囁くよりも 見つめて欲しい綺麗になるの 女だからなぜ…なぜ…恋したら誰も口紅ひとつに 迷うのか…やさしく愛して 身体(からだ)ごとあなたの吐息で 染めてよ愛して愛して 抱きしめていつも昨夜(ゆうべ)のように あなたと過ごす つかの間だけが私のすべて 生きがいなのなぜ…なぜ…幸せなくせに涙があふれて とまらない…やさしくほどいた この髪もあなたを求めて 燃えてる愛して愛して 私だけいつも昨夜(ゆうべ…

  • 面影傘ん中 – 高倉一朗

    街の灯りが 連れてくる濡れた舗道に 想い出をわたし愛した あのひとは今は何処(いずこ)か 遠い町雨の雫は 恋の涙か 面影かくるりまわして 未練ふりきる 傘ん中 涙隠した 路地裏に風が冷たく 吹きぬける傘を持つ手が 似てるよでそっと振り向く 横顔に想い破れて 一人ぽっちの 雨の夜夢にすがれど 指も凍える 傘ん中 赤いネオンが 忍び込む女ごころの 奥の奥今じゃ逢えない あのひとの笑顔滲んだ 水たまり雨…

  • 男の鴎唄 – 高倉一朗

    別離(わかれ) 止まり木 出船の汽笛俺の心に 沁みるのさ 沁みるのさきれた煙草の 空箱(からばこ)ひとつ握りしめれば 痛む胸今も好きだよ 好きだよ 今も涙道づれ 男の鴎唄 春を待とうよ 海鳥たちよ冬の寒さを 恨むなよ 恨むなよ惚れていながら 幸せやれず男泣きして 空を見る何処へさすらう さすらう 何処へ月も淋しい 男の鴎唄 夜風 荒磯 飛ばない鴎何を見つめて 岩の上 岩の上ふたり生きるも 人生だけ…

  • 港のカナリア – 高倉一朗

    後ろへ回って 目隠ししたらマジな顔して 怒ったあんた夕焼けこやけで お腹がすけば帰ってくるよね 港町男の胸で 飼われた小鳥(とり)はひとりじゃ大空 飛べなくてグラス片手に 恋唄歌うの私はカナリア今日も止まり木 鴎になれない港のカナリア ひとりの女に 落ち着くような人じゃないとは わかっていたわ束ねた黒髪 ぱらりと解けばあんたの香(におい)が してきたよくれない色に くちばし染めて夕陽の桟橋 見つめ…

  • さすらい挽歌 – 高倉一朗

    雨降る夜更けは 酒に酔い風吹く朝(あした)は 君を恋(こ)う川に流れが あるように時代の流れの 岸辺(きし)を行く北のさいはて 北のさいはて… さすらい挽歌 吹雪に閉ざされ 道もなく忍んで越えゆく 幾山河(いくさんが)他人(ひと)と較(くら)べる こともなく昭和の明かりを 灯しつつ古い男の 古い男の… さすらい挽歌 見上げる夜空に 星ひとつ訪ねる明日の 夢に似て意地は通さず ぶれもせず流氷枕の 北…

  • おまえを狙って – 高倉一朗

    おれの目と おまえの目 出逢った瞬間百萬ボルトの 火花がとんだきめた《きめた》きめたぜ《きめたぜ》逃げてもムダさ狙った獲物は 外さない 外さない 「ビューン」おまえを狙って ババン バーン この街の 盛り場じゃ 鷹と呼ばれてるちょっとは知られた ジゴロな狩人(ハンター)おいで《おいで》おいでよ《おいでよ》隠れてないでおれたち二人は 運命さ 運命さ 「ビューン」おまえを狙って ババン バーン モナリ…

  • 呑んだくれ – 高倉一朗

    あの頃は 生きてるだけで 倖せだった何時(いつ)でもあんたが 傍にいた空缶カラコロ 転がって北風(かぜ)に震える 赤ちょうちん呑んだくれ…飲んだくれ…あの日も同(おんな)じ 寒い夜呑んだくれ…飲んだくれ二人で朝まで 飲んだよね 三日月に 見とれていたら 電信柱頭をぶつけて あやまっておっちょこちょいだね あんたってよそ見するのが たまにきず呑んだくれ…飲んだくれ…帰っておいでよ この街へ呑んだくれ…

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