馬場俊英

オオカミの歌 – 馬場俊英

もう一度 生まれ変わるなら もう一度 自分になりたい
またここに生まれて もう一度 君に会いたい

羊たちの群れが 眠りに就いた頃
胸の中のオオカミが 目を覚ます
月を見上げて 本当の自分に戻る

道に迷い 地図はちぎれて でもまだ 旅は終わらない
隠すことや 誤摩化すことに疲れたなら 少し休もうじゃないか

頬には冷たい風が吹きつけている でも胸に暖かい風が吹いている
傷ついて 苦しんで 優しさと 淋しさを知る

愛に迷い 胸は張り裂けて でもまだ 旅は終わらない
飾ることや 取り繕うことに飽きたなら 泥臭く歩いてごらん

何もかもに疲れ果てて 誰もみな どこかに消えてしまって
もう何もできなくなってしまったなら 新しい旅を始めよう

月影のオオカミに そっと耳を澄ましてごらん
小さな 小さな声で ほら 何か歌っているだろう

さあ胸に 手を当ててみて ほら君のオオカミの歌が聴こえるだろう
荒野に鳴り響く 新しい夜明けの歌なのさ

道に迷い 地図はちぎれて でもまだ 旅は終わらない
隠すことや 誤摩化すことに疲れたなら 新しい旅を始めよう
愛に迷い 胸は張り裂けて でもまだ 旅は終わらない
どうしても ひとりぼっちになった夜 哀しく 月に吠えてくれ

ラララララ 哀しく 月に吠えてくれ

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