頭脳警察

  • マラブンタ・バレー – 頭脳警察

    喰いばまれた体を包むものは真赤な血のしたたりだけ望むものもない倦怠の一時をチーズの匂いがほぐしてくれる あやぶまれた命を救うものは名もない作家のひとり言あせる事もない腹の出た男にやせた犬供がじゃれついている 鉄ごう子に囲まれた俺達は闇の中で何を夢みたらいいのさ笑って騒いでわめきちらしてカラッポの頭で狂い咲くだけ 疲れはてた体をふるわせるのはあのバカ供の歌う演歌だけネクタイしめて役所に通えば待つのは…

  • Blood Blood Blood – 頭脳警察

    流せ さあ血を流せ 流しまくれ 流し飽きるまで どうしてもやろうってんなら 勝手にしろよそこまで付合う気なんて さらさらねえよ関係ねえだろ ツルませんじゃねえよてめえは一体何様だと思ってるんだよ冗談じゃねえよ 笑わせんじゃねえよとっととぶっとばされるまえに そこから失せろよ てめえの内臓切り裂いてバラ蒔いても腹空かした野良犬供さえ 鼻つまむだけさ余計なお世話さ オレの勝手だろてめえに指図されるなん…

  • スホーイの後で – 頭脳警察

    ジルベルトで我にかえりミニ・テーブルのコーヒーで寝ぼけ眼(まなこ)アニタ・カーの心地良さで空を飛び流した光で俺を観る キセルくわえてブルーとたわむれ闇をふたりでかけずりまわるあーっ太陽がまぶしすぎるでもでもでも夜が怖い 7才にかえってジェットをまわしSu-7でいちばん幸わせなひとときそろそろやってくるだろう影の自殺は俺の友達 迷わず午前1時半窓ガラスを叩き割りナイフで身体を持て玩び限界をノートに書…

  • 戦士のバラード – 頭脳警察

    しわくちゃな地図に かすむ落書き荒ぶ指が探す あの分かれ道癒えない悲しみ 消えない過ち胸に響く 戦いの詩疲れたら 休めばいい倒れたら 夢をみればいいWhoo Whoo Whoo戦士の唄を聴けWhoo Whoo Whoo戦士の唄を聴け 生まれ変わっても めぐり会いたいだれも代われない それがキミだからたぎる血の流れに 耳を潜めればほら聴こえる キミだけの詩出会いなら 抱き合えばいい別れなら 泣き叫べ…

  • ダダリオを探せ – 頭脳警察

    そんな目つきで睨まれたってオレの知ったことじゃないきっと言葉が過ぎたんだろかそれとも足らな過ぎたんだろかピルをかじり 荒んだ幸せに歯型を食らわせていつもどこかへ消えてしまう早く帰って来てくれよダダリオを探せ ダダリオを探せバラバラになっちまうダダリオを探せ 中枢神経飛び出して19回目の捜索願いきっと思いが過ぎたんだろかそれとも無視が過ぎたんだろか音を漁り 捩じれた思い出に身体を躍らせていつもどこか…

  • 搖れる大地 I – 頭脳警察

    花よ夕日よ砂の嘆きよ我らはどこへたどりつく死して屍ひろう者なし此の世の涯に骸が嗤う夢のまにまに血をながせ叫べ! ささやけ! 叫べ! ささやけ!もっともっと咽嗄らせ!世界のしじまと渡りあうため大地の牙を胸にいだいて大地の牙を胸にいだいて 風よ吹け! 呼べよ嵐! 神々の怒りのために!糸のようにあえかなものをもとめる人間の祷りのために! 風よ曠野よ夜の狼煙よおまえはどこからここにきただれを浚って矢をはな…

  • 紫のプリズムにのって – 頭脳警察

    沈黙の中で キミと語らい閉じた瞳で キミを見つめた行くのかい (行くのかい) Whoo wooまたいつか (またいつか) Whoo woo 紫のプリズムにのってキミは世界を駆け巡る紫のプリズムにのってキミはサイロで昼寝する 乗ってたのかい 007もう遊びは終わりにしようだって発射できちゃうなんてもう引き返すことは出来ないんだからWhoo woo Whoo woo woo紫のプリズムにのってキミはサ…

  • だからオレは笑ってる – 頭脳警察

    箱詰めされた オレの笑いを得意になってる キミに送ろうこの世のクズと キミは言う社会の敵だと キミは言うそれでもオレは笑ってるそれでもオレは笑ってる 笑いつかれた オレの自由を怯えふるえてる キミに見せよう張り子の自由と キミは言うあの馬鹿がまたと キミは言うそれでもオレは黙ってるそれでもオレは黙ってる 黙りこくった オレは横目で浮かれてるキミから 目をそらそう年老いたらと キミは言ういまに泣くぞ…

  • 搖れる大地 II – 頭脳警察

    月の虹にほほえみながら忘れられた旅にでる来たるべきものなどありはしないぼくはどこにも生きてはいない三文オペラはお終いさここを過ぎたら嘆きの大地ここを過ぎたら永遠の夜ここを過ぎたら滅びの都 尽きたのぞみが俺のプロペラに息をふきかける。紺碧のおおぞらの涯まで飛んでいけと! 揺れるあしたにほほえみながら幽霊たちのバンケット昼が夜にかわるのならばレミングの群れに火を放てぼくはまぼろし夢はうそここを過ぎたら…

  • アウトロ~OUTRO – 頭脳警察

    陽も傾いた庭先でキミはどんな夢をみてる膝に置かれた「聖少女」風がページをめくっていくいつだって いつだって恋と革命騒がしい記憶の中にそっと手を重ねてみたそっと手を重ねてみた 後先も見ず飛び出していまはキミの寝顔みてる逆光の中につがいのミサゴよもつひらさか往き還りいつだって いつだって夢と冒険勇ましい朗誦の中にそっとプレべを弾いてみたそっとプレべを弾いてみた 這い出してきた窓を閉めキミのヒザの本を閉…

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