須田景凪

  • ダーリン – 須田景凪

    私じゃ駄目ですか誰よりもあなたをわかってるのわかってるのはきっと私だけ 私じゃ駄目ですか心は奪えないわかってるのわかってるのはきっと私だけ ダーリン全部あなたにあげるお気持ちはたんと愛で頂戴 ダーリンいつか認めておくれその日が来るのを待っているわ ひとりじゃ意味がない言葉は生まれないわかってるのわかってるのにずっと空知らず ふたりじゃ居られない心は触れないわかってるのわかってるのにずっと恥知らず …

  • メロウ – 須田景凪

    眩しくて僕は目を逸らしてしまう似合う言葉ひとつだって何も言えない僕だ 乱反射した太陽が君を連れ去ってしまうなんだかとても寂しくて目を伏せた こんなに狭い世界で跳ねる笑い声がとても綺麗に響くから救われたんだ 刹那を繰り返す途方もない未来なら迷いながらでもいいさ全て分け合っていこう 眩しくて僕は目を逸らしてしまう似合う言葉ひとつだって何も言えない僕だ 軽やかに跳ねる背に見惚れていた青い温度の正体が恋だ…

  • ラブシック – 須田景凪

    もう どうでも良かった誰かにどう思われようと私は私のものだから世間体なんて化けの皮持ち合わせていないわ 飾った爪 銀の髪飾り意味なんてひとつもないわ愚行だってよろしくて今すぐほら 私を返して ねえ早く愛が孤独であるようにあんたのせいでさいつまでも心に穴が空いてるのわかるかしら そう どうでも良かった誰かにどう思われようとあんた以外は同じだから希望や理想ってお戯れをあくびが止まらないわ 曇った部屋 …

  • 幼藍 – 須田景凪

    子供のままでいたいと願っていたのにいつしか恥も青ささえも手離していたようです またね、絶対ねってその声が仄かになったいつしか空の青ささえも忘れていたようです ばいばい素敵な人生へ曖昧な花言葉を初めましてを思い出してくれよ 幼い愛 会いに行くから ほら癒えない傷さえ返しておくれ大体身勝手よ 貴方だけが今も胸の奥にいるなんて いつか大人になって回り道が癖になっていた馬鹿だね いつか無垢な声を重ね合いた…

  • バグアウト – 須田景凪

    花言葉を付けないで君は何も分かってないよその瞳を向けないで愛想 痺れて下らない 心を見透かさないで結局 目もくれないくせしてその姿を見せないで気味が悪くて仕方ない 初めまして 毒を吐いてその笑みで身を滅ぼしとくれお気の毒ね 来たる日まで孤独に嘆いて苦しめばいい 時間が勿体ないからさもう帰りたいなんて言えないな目を伏せた先の我楽多がなんだか自分の様だった そもそも何様なんですかそう戯言ばっかで進行中…

  • 終夜 – 須田景凪

    月明かりに消えそうな瞳を眺めていた 空が鳴く窓の向こう季節を運ぶ夕嵐憂う横顔に何も言えないな 時間は経つ向かい風が今を攫う呼ぶ声も掻き消されてしまった朱い陽が落ちた この夜は二人だけのものだ月明かりに消えそうな瞳を眺めていた朝焼けが胸を締め付ける前に夜空の最果てまでも届く光でありたい一等星の輝きは要らないから 傷跡を隠してまで向かう先は遠いだろう語るその声がやけに寂しくて あなたさえ望むのなら何処…

  • 美談 – 須田景凪

    いつからだろうか言葉を選ぶようになったのはお互い変わったねそう思うでしょう もう覚えてないんだ心の棘が寂しいってこと似たもの同士のふたりだったね 全部あなたのせいにさせてよねだって痛みすら愛おしいじゃないこんなのはきっと私じゃない独りよがりを許して シルバーグレージュのリングが寂しそうに輝くさらば 醜い恋心よ忘れるまで忘れはしないから いつからだろうか言葉が詰まるようになったのはお互い変わったねそ…

  • Howdy – 須田景凪

    思い出していたあの曖昧な優しさによく似た愛憎もいずれ薄れることは知ってるわ最後まで信じていた愛の形も ゆるやかに漂う霧の中この街を彷徨っているねむたいわ心地好い白昼夢あたしは此処で待っているわ 覚束ないわこの鮮明な灰色に溶けていく感覚ももう何もかも霞の中へ淋しさもないあの灯りの方へ おそろしい儚い夢の中嘘ばかり貪っているうらやましい終わりなど要らないわあなたはそのままでいてね ゆるやかに幼い歌の中…

  • パメラ – 須田景凪

    長い夜は貴方の事ばかり考えて時を過ごす近づいた夏の気配茹だるその声で触れて欲しい 眩暈がするその仕草も言葉選びすら理解出来ず瞬きのような毎日が無常にも過ぎていく 熱を持つ呼吸割れた花瓶いずれ全て何気なくなっていく雲隠れする水色言葉で片付くものなんて一つも要らないと思う だんだん独りが染み付いて寂しさの感度も忘れていく最低な夜は切り裂いてこの夢が覚める前に 覚えのある愛の言葉偽物な貴方によく似合う黄…

  • 綺麗事 – 須田景凪

    乾いた空だけ確かに残ってる狭い籠の中で冷たい空気が肺を満たす度あなたの事を思い出した 幾度も心はあなたに触れていた声も仕草さえも思えば言えずにいた事ばかりだ今更遅いね ほら何度も悔やんでいるんだよ心にもない事ばっか言った事 遠くへ行ってしまったね少しずつ忘れていくんだね思い出という綺麗事で誤魔化さないであなたの気配が無くなってこの街も色褪せるんだね何処へも行けない僕を見て笑っておくれ 暮らしは続い…

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