門倉有希

哀愁エリア – 門倉有希

だからって運命(さだめ)は お金で買えないわ
今のままでいいの こうして逢えれば…
そんなやさしくしないで 傷つくから
せめて娼婦のように 下品に抱いてよ…
幸せに なろうとあがいて
嗤(わら)われるのは もう嫌(いや)
ぼろぼろは もう嫌 ――
窓を突つく 鴎(かもめ) 運河沿いのホテル
この恋、住所は 哀愁エリア

女ってつくづく 愚かな旅人ね
なぜか暗い道を 選んでしまうわ…
「今日で終わりにしましょう」言う気でいて
純(うぶ)な男の愛に 今夜も言えない…
好きなだけ 甘えて眠って
つらい思いは させない
ひとりには させない ――
あたしなんか平気 生まれつきよ平気
微笑(わら)えばひきつる 哀愁エリア

日曜は この世にいらない
家に灯りが ともるわ
自慢げに ともるわ ――
割れた月を曳(ひ)いて どこへ下る小舟
この恋、住所は 哀愁エリア

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いいから抱いて… – 門倉有希

“どこまで行くの?” こんな気持ちでからめた腕を ほどけやしないあなたの胸に 誰かの香り見つけた日から 問いかけてきた罪じゃない苦しいじゃない取り残された 愛が

ナザレの舟唄 – 門倉有希

女はみんな黒を着て浜で網をつくろう寄せる波の荒さよ晴れた空の眩(まぶ)しさよ天までとどけ ナザレの舟唄天までとどけ 舟唄波の中から戻るあんたを十年待つよ わたし

景子 – 門倉有希

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ノラ – 門倉有希

やめて…下手な嘘 抱いて…今はただ雨にぬれたノラ 帰りついたあんた…いい女なら 割りきってあげるわ誰となく 惚れてないと駄目な 駄目な ひとなの…好きよ…好きよ

J – 門倉有希

J どこへゆくの?J この哀しみはnight また眠れず 朝むかえるJ 笑ったあとJ 淋しい顔したwhy? あなたの目は何を見てたの?J 夜が流れ 季節は過ぎて

窓 – 門倉有希

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シェリー – 門倉有希

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わかって下さい – 門倉有希

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秋麗 – 門倉有希

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愛に壊れて – 門倉有希

夜明けにはまた あんた消えていそうで深い眠りに おちていけないよシャワーの音が 雨に変わらぬように夢の狭間で 小指を噛んだそれでも男か それでも女か別れのキスも

花は咲く – 門倉有希

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蝶 – 門倉有希

心凍える こんな夜には懐かしいメロディ ふと口ずさむ蒼く輝く 月の夜には哀しくひらひら 舞う蝶になる愛という森に迷い込み いくつもの冬に息ひそめいつもあなたを 

逢いたい – 門倉有希

逢いたい 逢いたい あなたに逢いたいふるさと 遠い記憶 もう一度 逢いたい大事なものを失くしても信じたこの夢 叶うまで移り行く景色 こんな日々に作り笑顔さえ 虚

私は今、生きている – 門倉有希

小さな頃から 一緒に過ごした町は窓を開けると海 澄んだ青空そんな景色を 愛していたあなたは何処か遠い場所から 見守っているでしょう時として この世は残酷だけど恨

そやけど – 門倉有希

「そやけど」あんたの口癖やんな すきやったんよ飲んどるとき 怒っとるとき「そやけど」自分 持っとったな 頼りやってんよ商いより 人様に尽くすこと「そやけど」そん

鴎…カモメ – 門倉有希

私が鴎に 生まれてきたら恋などしないで 生きてもゆける港にゃ 寂しい 男と女ぼんやり 海を 見つめてる十五で抱かれて 十九で泣いてそのさきゃ オンボロ ねんねん

さよならのひらがなはお洒落に消しましょう – 門倉有希

Don't lie to me Tell me the truthさよならのひらがなは お洒落に消しましょう別れの気配 たがいに感じあって時がむすぶ 最後の夜に

姫女苑 – 門倉有希

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気まぐれ女の恋心 – 門倉有希

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