錦戸亮

Potential – 錦戸亮

カーテンはゆらゆら踊り時折
隙間から朝日を覗かせ
僕はずっと寝転がってた
放っておいた付けっ放しのTVは
サッカー中継から
モンタージュ写真に変わってる
優しく残酷に
太陽は浮き沈み

描いていた筈の
未来が此処には無くて
もう何もかもを見失い
目指していた筈の理想の僕さえ
忘れて焦って迷って
今日も陽が沈む

不安定なこの街では躓けば
踏み潰される様な気がして
シガミつける者を探してた
世間体ばっか気になって
アスファルトに映る影見つめてた
右左微妙なバランス保ったまま

ショーウィンドウ映る僕
道化師みたい泣き笑い

叫んでも歌っても
何処にも響かない気がして
声と共に夢も擦れていくよ
また今日も誰かのせいにしていくのかな
疑って自分見失って明日も続くのかな

何かに頼っていたくて
その何かをずっと探して

描いていた筈の
未来が何処にも無くて
もう全てを見失いそう
傷ついて何を塗っても
癒えるわけ無くて治りかけても
また掻きむしって血と涙溢れるだけ

叫んでも歌っても
誰にも響かないとしても
君の為に諦めたりしないから
『未完成』そのくらいが
丁度良いんだよ
その秘めた可能性を徐々に
組み立てていけばいい
僕には何かが欠けてるさ
ただ足りないピース探して
もうすぐ月が照らすよ

目の前はキラキラ光る星の夜
ほらあそこでも何かが光った
今度は握りしめよう

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