錦戸亮

罰ゲーム – 錦戸亮

まだ寂しくなんてないよ
やるべき事も山積みだから
息つく暇も見当たらないし

そうだ久しぶりに話そうよ
伝えたい事も少しはあるし
電話でも何でも構わないから

あれからどう過ごしてたとか
最近誰と仕事してるとか
少し怖い気もするけど聞くから
暇つぶしくらいにはなれるでしょう

名前を呼ぶ声が髪を撫でる指が
その音も感覚も薄れればいいのに
抱きしめた匂いも分け合った
アイスもその味も記憶も
溶けて失くなっちゃえばいいのに

また諦めたみたいね
人伝てで聞いたあなたの話
変わらないあなたに思わず笑ったよ

これが最後と呟いて
ギュッと握り潰して投げ捨てた箱
最後の煙が浮かぶあの部屋で
決めた罰ゲームの帰る場所はどこ

刻んだ時間は色褪せることなく
鮮やかなままで今も胸を締め付ける
サヨナラの言葉を選んだ罰なのかな
巻き戻せたならどれだけ楽になれるの

名前を呼ぶ声が髪を撫でる指が
その音も感覚も知らなきゃ良かったの
抱きしめた匂いも2人だけの合図も
その仕草もどれも全部
いつか報われますように

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