10年前の君に – 鈴木玄太朗

10年前の君を　待たせ続けたから
10年前の君に　優しいキスをして
10年前の君に　僕を変えて欲しい
10年前の君に　また会いたい

さよならの時は物分かりのいいフリして
ささくれかけた夢叶えると息巻いて別れた
幼馴染に言わせれば好きと言い続けるしかないと
当たり前の告白で幸せに出来たのかも

10年前の君を　待たせ続けたから
10年前の君に　優しいキスをして
10年前の君に　僕を変えて欲しい
10年前の君に　また会いたい

新しい服をあの時二人で選んだ
味気ない色が何だか物足りなかった
あの日の記憶懐かしい街並みを通り過ぎれば
遠くから手を振る君を　鮮やかに覚えている

終電前の君の　手を切なく握り
終電前の君に　優しいキスをした
10年前の君に　僕を変えて欲しい
でも10年前の君に　もう会えない

あの角を曲がった道で君とすれ違う
夢でもあり得ない様な夢を何度でも見続ける

10年前の君を　待たせ続けたから
10年前の君に　優しいキスをして
10年前の君に　僕を変えて欲しい
10年前の君に　まだ会えない

新しい服をまた一人で探すよ