鈴木彩子

迷路 – 鈴木彩子

今日も駅の階段を 一歩ずつ登りはじめる
人に押されて人に揉まれて 手すりにしがみつく
エスカレーターのない駅 必死で歩くのさ
汗の匂いにまみれた よくある朝の風景

あともう少し もう少しだけ
君と眠りたかった

たどり着いた改札 抜けたらまた走りだす
次の駅へと次の街へと 何処まで行けばいい
心の置場もない 窮屈なRailway
人込みの中何も感じない 何かが違う

あとどれくらい 耐え続けたら
重い扉が開くの

夢を夢を夢を手放す言い訳を
胸に胸に胸に並べて生きている
無駄だとわかっていても 必死にレールの上を
這いずり回っている Psychopath
for the 21st century

待ち合わせの時間が 秒読みに近づくのに
金のためさと仕事に追われ 何のためだろう
5年後の自分を 見つめるその替わりに
大切な今 忘れてしまう 何かが違う

君は確かに 今の僕を待つ
未来の僕じゃなく

今を今を今を愛せずにいる僕さ
君の君の君の笑顔を見たいけど
ただ生きている毎日 抜け出せない迷路は
僕等を悩ませる Psychopath
for the 21st century

君と一緒に 過ごせるときを
無駄にはしたくない

夢を夢を夢を手放す言い訳を
胸に胸に胸に並べて生きている

今を今を今を愛せずにいる僕さ
君の君の君の笑顔を見たいけど
ただ生きている毎日 抜け出せない迷路は
僕等を悩ませる Psychopath
for the 21st century

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