鈴木康博

夕山風 – 鈴木康博

木漏れ日の 坂道は 緑のトンネルのよう
すきとおる風 冷たい空気が
汗をぬぐいさり 季節を忘れさせる

息きらし あの頃君と ふたりで来たこの場所
思いがけなく広がる景色も
今日は違って見える ひとりきりの
旅の終わりだから

もうすぐ山は夕焼け 君の街から見える夕日
その下に今僕はいる 出会いかなわない空の下

あの頃はお互いの 悪さばかりが気になって
今こうして離れてみると
君の心遣いも見えてくるよ
もうすぐ君のバースデイ

人はなんて寂しいんだ Ah! 忘れてゆく少しずつ
愛された喜びも 悲しかった別れの夜も

思い出の景色 あの頃の気持ちも
胸にしまって この旅終えよう
そして 明日へ手を伸ばそう いつものように

僕らは長い旅をしてる 前に進むことしかできない
はかない思い出頼りに 後ろ振り向いてみるだけさ

人はなんて寂しいんだ Ah! 忘れてゆく少しずつ
愛された喜びも 悲しかった別れの夜も

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