鈴木友里絵

砂時計 – 鈴木友里絵

もしも 僕があと少しだけ
そばにいられるんだとしたら
あと少し先の未来の君に何を残せるだろう
何ができるのだろう

もしも 神様が1つだけ
願い叶えてくれるのなら
誰かの捨てた命を僕に譲ってくれないか?
大切に使うから

この手を握るのもできなくなるの?
時間は通り過ぎてく ああ残酷だ
君との約束も果たせないままの
こんな僕を許して

砂時計が落ちるように
命の粒は流れて減ってゆく
僕が生きたその時間は
君がずっとずっと覚えていておくれよ

君の優しい笑顔が好き
大きく見つめる瞳が好き
どうして神様は永遠をくれないんだろうか?
少し意地悪だな

消えてしまわないようにぎゅっと抱きしめて
時間を僕にちょうだいよ あと少し
君の未来に僕もいさせてよ
この夢が叶うなら

砂時計をひっくり返して
生まれ変わっても君に逢いたい
僕がいつかいなくなっても
君はどうかどうか幸せでいて

砂時計が落ちるように
命の粒は流れて減ってゆく
僕が生きたその時間が
君をそっと包んでいられますように

それが僕の生きた証なんだよ
砂時計よ 今を強く刻め

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