釘宮理恵

空のアルカナ – 釘宮理恵

移ろう時間(とき)にも明かりを灯す
この目に映ってる世界の隅
窓を開けてみる また逢いたくなったら
夕陽を待つ間の思い出たち

形のないものが
形作ってゆくもの
光の余韻を見送った昨日を
思い描く

繰り返すのは 空のアルカナ
忘れてしまう季節を閉じ込めて
はぐれた感情を探して
ここではない何処かへと手を伸ばした
静かなまま

美しい夢に明かりが灯る
遠いこれまでへとつながる道
知らないふりした たくさんの気持ちと
未だ見ぬ何かにさえ名前付けて

何かが待ってると
感じていたあの日々は
今も戻らないそのままで
こんなにあふれている

見上げたのは 空のアルカナ
流れるような風にも立ち止まる
はぐれた感情を集めて
全てをあずけるように手を伸ばした
一人でただ

繰り返すのは 空のアルカナ
忘れてしまう季節を閉じ込めて
はぐれた感情を探して
ここではない何処かへと手を伸ばした
静かなまま 一人でただ

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