金子由香利

枯葉によせて – 金子由香利

枯葉が風に散る頃 私は思い出す
二人で唄った 枯葉の調べを
懐かしいその唄は あなたと私の
心に芽生えそめた 恋を知っている

枯葉は風に吹かれ いつか闇に消える
心に残るは 枯葉の調べよ
悲しいその唄は あなたと私の
別れに泣いていた 夜を知っている

枯葉は雪にうずもれ 私はたゞ一人
涙で唄うよ 枯葉の調べを
淋しいその唄は あなたと私の
再び帰らない 恋の思い出
再び帰らない 恋の思い出……

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三つの小さな音符 – 金子由香利

暗闇の中に聞こえて来る あの調べはあなたの居ない淋しさから よみがえるよそれは忘れかけた 三つの小さな音符トワ あなたと呼び お前と呼びむつみ合ったトワ 私達が

私は一人片隅で – 金子由香利

あなた あなたは きっと好きなのねあの娘(こ)のことが 気になるのねあなた じっとあの娘(こ)をみつめてるあの夜(よ) 私を見たように私は一人片隅で 知らぬ顔し

ロマンス – 金子由香利

Ces mots charge de romance“Comme un printemps qui souritC'est un amour qui comme

バラ色の人生 – 金子由香利

心まどわす目いつも熱き口私の想ってるあなたの面影あなたの胸で 私は聞く優しの言葉何時(いつ)もかわらぬ 言葉なのに私は嬉しい私の胸に 幸(さち)の影がある日 射

愛の讃歌 – 金子由香利

あなたの燃える手で私を抱きしめてただ二人だけで生きていたいのただ生命のかぎり私は愛したい生命のかぎりにあなたを愛するの頬と頬よせて燃える口づけを交す歓びあなたと

街 – 金子由香利

街を 街を 黄昏の街を今日も ただ一人 私は歩く暗闇に またひとつ 黒い影が消えて悲しみと 苦しみが 通り過ぎて行(ゆ)くよ狂おしい まぼろしが恋を おどる街よ

アデュー – 金子由香利

遠い空に星は またたいて夜の風は そぞろ身に沁みるつらい別れ 迫る 船べりで暗い海を 一人 見つめてアデュー やさしい人アデュー 愛した人あんなに 愛し合ってい

暗い日曜日 – 金子由香利

花を部屋に 君を待てどもはや 我を たずねまさずただ一人 空しく 待てり過ぎし 幸を偲びつつ帰らぬ昔 くり返し我が眼(まなこ)に 涙あふる暗い日曜憂いに閉ざさる

桜んぼの実る頃 – 金子由香利

Quand nous en serons au temps des cerises,Et gai rossignolEt merle moqueurSeront

真夜中の居酒屋 – 金子由香利

昨夜(ゆうべ)の事なの、いつもの所で お客を引いているとそう あんたも知ってる 角の古い居酒屋の前よいつもと変わらぬ アコルデオンの音にまじって突然 キャーとい

夜よさようなら – 金子由香利

あゝ この世の果てのはるかな 旅路を一人 暗い過去を抱(だ)きあるく あなたは夜の影におびえのぞみの影もなく一人 生きてゆくのかこの夜の闇にあゝ私の道も 冬の荒

愛の幕切れ – 金子由香利

私は唄いながら あなたに別れの言葉をEntre toi et moi, c'est fini二人はもうお終いあなたと居ても 幸せじゃないの本気よ あなた その理

悲しみのヴェニス – 金子由香利

悲しい街 あなたの愛をなくした街 恋のヴェニスなぐさめの やさしい言葉ただむなしく 響くだけ涙も枯れ 舟唄さえも淋しさを かきたてるより沿う影 乗せた舟もせつな

18才の彼 – 金子由香利

18才の彼は どこか幼くて いゝ男私の心に 愛がもえたのは 夏の日よ髪の毛直して マスカラつけると 笑う彼可愛いこの人 私は誘惑してみたい18才の彼は 愛の言葉

スカーフ – 金子由香利

あなたが残した スカーフよ二人だけの 絹の思い出暖かく つつまれたあの頃を 思い出すの項(うなじ)にふれる あなたの指をあなたと呼んだ あの頃の事をあなたが残し

逢いびき – 金子由香利

行き交う人の波に 囲まれても何故か淋しくて やり切れないどんな希望があるだろう 二人には私達の未来には 何もない人目をしのびながら 逢うことにはもうこれ以上耐え

再会 – 金子由香利

あら! ボンジュール 久し振りねその後 お変りなくてあれから どれくらいかしらあなたは 元気そうね私は 変ったでしょう?あれから旅をしたわいろんな国を見て来たの

じっとこうして – 金子由香利

じっとこのまま 離れないでもっと こうして 私を抱いて夜の闇に 恋をまかせてあなたの熱い 吐息の下でけだるく あえいで 肌もあらわに私の生命を 燃やしたいの何も

笑わないで – 金子由香利

繰り返した 愛の言葉嘘じゃないわ なぜ笑うのあなただけが 生命(いのち)だったぬけがらなの 今の私お願いよ 笑わないであんなに激しく 燃えたのに笑うのね この涙

サンジャンの私の恋人 – 金子由香利

アコルデオンの流れに 誘われ いつの間にかサンジャンの人波に私は抱かれていた甘い囁きなら 信じてしまうものあの胸に 抱かれれば 誰だってそれっきりよあの眼差しに

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