金児憲史

狂った果実 – 金児憲史

夏の陽を 浴びて
潮風に揺れる 花々よ
草蔭に結び
熟れてゆく赤い実よ
夢は遠く 白い帆に乗せて
消えてゆく 消えてゆく
水のかなたに

人は誹(そし)る とも
海の香にむせぶ この想い
今日の日もまた
帰り来ぬ 夏の夢
熱きこころ 燃え上がる胸に
狂いつゝ 熟れてゆく
太陽の実よ

潮の香も 匂う
岩かげに交す くち吻も
その束の間に
消えゆくと知りながら
せめて今宵 偽りの恋に
燃え上がり 散ってゆく
赤い花の実

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みんな誰かを愛してる – 金児憲史

時の移ろいは 悲しみを忘却の彼方へと 連れてゆく明日になれば ほこりまみれのかわいた都会にも 花が咲くだろう咲くだろうみんな誰かに愛されてそして誰かを愛してる忘

俺は待ってるぜ – 金児憲史

霧が流れて むせぶよな波止場思い出させてヨー また泣ける海を渡って それきり逢えぬ昔馴染の こゝろと心帰りくる日を たゞそれだけを俺は待ってるぜどらの響きも や

粋な別れ – 金児憲史

生命に終りがある恋にも終りがくる秋には枯葉が小枝と別れ夕べには太陽が空と別れる誰も涙なんか流しはしない泣かないで 泣かないで粋な別れをしようぜ生命に終りがある恋

赤いハンカチ – 金児憲史

アカシヤの 花の下であの娘が窃っと 瞼を拭いた赤いハンカチよ怨みに濡れた 目がしらにそれでも泪は こぼれて落ちた北国の 春も逝く日俺たちだけが しょんぼり見てた

錆びたナイフ – 金児憲史

砂山の砂を指で掘ってたらまっかに錆びたジャックナイフが 出て来たよどこのどいつが 埋めたか胸にじんとくる小島の秋だ薄情な女(やつ)を思い切ろうとここまで来たか男

恋の町札幌 – 金児憲史

時計台の 下で逢って私の恋は はじまりましただまってあなたに ついてくだけで私はとても 幸せだった夢のような 恋のはじめ忘れはしない 恋の町札幌はじめて恋を 知

泣かせるぜ – 金児憲史

離さない もう離さないすがりつく あの娘の長いまつげが 濡れているそれ程までに 愛してくれる初心(うぶ)なあの娘の 純情がああ 俺を泣かせるぜ貴方だけ ただ貴方

夜霧よ今夜も有難う – 金児憲史

しのび会う恋をつつむ夜霧よ知っているのかふたりの仲を晴れて会えるその日までかくしておくれ 夜霧 夜霧僕等はいつもそっと云うのさ夜霧よ今夜も有難う夜更けの街にうる

昭和たずねびと – 金児憲史

男と女の つきあいは燃えたら終りが 直ぐに来るひと晩かぎりで 灰になり風に消えるも いいだろう…あゝ あいつ昭和のたずねびと男と酒場の つきあいは昨日とあしたの

サヨナラ横浜 – 金児憲史

別れの夜を 残り火の恋の炎で 飾ろうかサヨナラ横浜 霧の街もえる想いをこめて強く抱きしめあおう他人同志になる前に最後の曲が 終っても踊っていたい いつまでもサヨ

俺はお前に弱いんだ – 金児憲史

「遅くならないうちに今日はこのまま帰ろうね…」つれないそぶり したけれど俺の胸は 燃えている好きだと云えぬ 何故云えぬ古い傷あと あるからさただそれだけ「またこ

北の旅人 – 金児憲史

たどりついたら 岬のはずれ赤い灯が点く ぽつりとひとついまでもあなたを 待ってるといとしいおまえの 呼ぶ声が俺の背中で 潮風(かぜ)になる夜の釧路は 雨になるだ

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