野中彩央里

越前おんな舞い~竹ものがたり編 – 野中彩央里

雪がとぎれた 東の空に
涙ひと刷毛(はけ) 眉(まゆ)の月
捨ててしまえば 忘れるはずの
恋の影絵が 袂(たもと)に重い
いいえ 昔は昔 今は今
越前恋舞い おんな舞い

~竹の人形 ゆうぜん着せて
月の夜道を里帰り さて里帰り~

竹の香りに 胸つまらせて
風は紫 雪紬(ゆきつむぎ)
愛(いと)し糸ひく 若狭(わかさ)の里は
今は瞼(まぶた)に 住むだけなのに
いいえ 昔は昔 今は今
越前風舞い おんな舞い

「風が泣きながら 竹の林を走るたび
身を切るような この淋しさ…
その昔 紫式部も
二度と帰るすべもない 都の空に
想いを馳(は)せながら この風の音に
涙の袂を 噛みしめたことでしょう。
恋に生きるか 芸に死ぬか
わたしも 竹の葉が身をよじるように
幾夜も 幾夜も なやみました 苦しみました。
そして知りました
ひとつの心に ふたつの夢は、抱けないことを…」

竹の一節(ひとふし) 女の三月(みつき)
つなぎ合わせて 春を待つ
縋(すが)りつくほど 遠のくものを
なぜに消えない こころの根雪
いいえ 昔は昔 今は今
越前竹舞い おんな舞い

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