酒井美紀

  • 元気だそうよ – 酒井美紀

    元気だそうよ 誰だって同じ痛みを きっと ほら 持ってる 離れてひと月 過ぎてもいないのに受話器の向こうで ため息が増えてく 真っ直ぐだから 優しいからひとりで悩んで めげているね 元気だそうよ お互いに打ち明けたよね ゆずれない夢勇気だそうよ あなたならきっと見つける 新しい扉を 描いた通りに 上手くは行かなくてイライラすること 本当に多いよね だけど信じて 笑顔が似合うあなたを知ってる 私がい…

  • 問題ないよ – 酒井美紀

    いっしょに帰ろう ひさしぶりだしこの頃 ひとりで 元気ないね “将来”の意味 探すばかりでしたいことだって わからないし 問題ないよ きっと 考えすぎだって問題ないよ たぶん なんとかなるよ 問題ないよ きっと 人それぞれだし問題ないよ だから 元気だそうよ 何があったの? 瞼はらしてゆうべの電話も すぐ切ったね “友達だから” そんな言葉が遠くに思える 時期なのかな 問題ないよ きっと 気にしな…

  • ずっとこうしていたい – 酒井美紀

    ずっとこうしていたい君のこと 感じてたい信じられない すべてが素直に見えてくるのよ… これで5軒目よ レコードショップをはしごしている二人 元気だね君の探してる 古いブルースを絶対今日 見つけるって 決めてるの 宝物手にしてほほえむ君が そう大好き ずっとこうしていたいうらやましいのよ 君夢中になってる その顔ずっとこうしていよう君の背中見てると生きているって 感じがしてくるシャクなくらいに… ク…

  • あなたの声が聞こえる – 酒井美紀

    どこにいても あなたの声が聞こえる街角 曲がるたびに 出逢えそうです ああ…夜明けと日暮れみたい今日もすれ違うけど 同じ色なの どこにいても あなたの風を感じるくじけそうな気持ちを 包んでくれる ああ…この目に見えないけどそっと震える髪が 教えてくれる あの時 言いかけたね待ってるの あれからずっと… どこにいても あなたの声が聞こえるあの日から胸のドア 叩き続ける ああ…いつかはひとつの夢抱きし…

  • せつない気持ちを愛と呼ばないで – 酒井美紀

    せつない気持ちを 愛と呼ばないで… からめた指 だけど心すべて伝えられる 言葉はないから なぜ その想いをためすみたいに優しいあなたを傷つけてる せつない気持ちを 愛と呼ばないであなたが好きなのにそらした瞳を 愛と呼ばないで素直になれなくて 自信がない すれ違うみんなが花のように 綺麗に見えるの ねぇ あなただけを信じてるのに私でいいのと尋けないまま せつない気持ちを 愛と呼ばないでふるえる胸のな…

  • 蒼い視線 – 酒井美紀

    月あかり 頬に舞い降りて不思議な予感映すもどかしく黙りこむたびに心が近づいてく 妹じゃない そんな想いがいまあなたの瞳を横切ったね 蒼い視線 どうか抱きしめて傷ついても未来に行きたい揺れる視線 きっとふたりしておんなじこと考えてるはず はしゃいでた季節が終わってその先に進むには好きだから… そんな簡単な理由ではだめですか わざとふざけてはぐらかすのねくちびる噛みまた泣きたくなる 蒼い視線 どうかう…

  • 文化祭に誰を呼んだの – 酒井美紀

    文化祭のポスターにらんでたら泣きたい気持ちになった 体育館から響くホイッスルで振り向く空も高くて どうしているの? 夏の絵葉書今年なかったけど 誰を呼んだの? もうすぐやって来る初めての文化祭に 誰と歩くの? 制服が私とおんなじ人だといちばん悲しいな 夕焼け空の下の野球場が見えるよ 土手の上から 汚れたユニフォームの選手たちがあなたにみんな思える 何があったの? つぶやくたびに夕闇が近づく 誰を呼…

  • 想い出だけじゃ悲しい – 酒井美紀

    川面を揺らしてる 銀色の陽差しが私の胸に 深い影つくる卒業してからも ときどきバス停できみの姿見かけるの…でもね声をかけれない 季節のアーチぬけ すこしずつきみは大人の横顔 眩しくてせつなくて 想い出だけじゃ悲しい何かを伝えたいおさない気持ちが もどかしくて想い出だけじゃないよねきみの生き方ならいつでもまっすぐだと 信じてるよ… 道端でトンボを そっと見せてくれた手のぬくもりを おぼえているのに違…

  • 永遠に好きと言えない – 酒井美紀

    夕日が射す渡り廊下楠の影ゆらし風が吹くひとりきりの音楽室あの人が帰るまで帰れない ブラスバンドの列からあなたの音 聴き分けた… 切なくて切なくてあなたの書いた五線紙抱くの親友の恋人に片想いした罪を悔やんで 「がんばってね…」彼女に告げVサイン出したあと駆け出したあなただけは幸福にね友情って涙より重いから 正直に生きることがいちばん難しいのね つらくてもつらくてももう永遠に好きと言えない青春って嫌い…

  • 青春の予感 – 酒井美紀

    (突然)心 不思議にゆらめいてきみの存在 誰よりもだんだん 特別になるの(偶然)思いがけなく ゆらめいて何が変わり始めてるそんな青春の予感 帰り道の坂途中足をくじいたまましゃがみこんで 泣きそうな私ぶっきらぼうに「乗れよ」と言って自転車の後ろを私にただ そっと指さした 見慣れたはずの背中なぜか大きく見えて急に 校舎を染めるそうね 夕焼けみたい頬が燃えてゆく (突然)心 不思議にせつなくて同じ景色も…

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