都はるみ&岡千秋

命ゆきどまり – 都はるみ&岡千秋

川面を渡る 身を切る風に
骨をきしませ 漂う舟よ
日がな一日 この川を
上り下りの 時代(むかし)もあった

他人(ひと)に踏まれて おまえと哭いた
夜に追われて あなたと泣いた
ここがふたりの ゆきどまり
月は冴えても そぼ降るしぐれ

忘れ去られた舟よ もの言わぬ舟よ
在りし日の歌でも 風に聴いているのか

命枯れても 未練はないさ
ついてゆきます 夕陽の果ても
ここがふたりの ゆきどまり
哀れさみしき かえらぬ夢よ

川は流れる人の 人の世の闇を
いとおしきおまえと 明日はどこへ流れる
いとおしいあなたと 明日はどこへ流れる

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