近藤晃央

ひとつになれないことを僕らはいずれ知ってゆくよ – 近藤晃央

現実濃くする逃避 擦り切れちゃいそうな情事
弱音が本音になる前に 蓋をかぶせて寝かせるように
強がりの裏を隠す行為 それをまるで強さのように
見せない優しさなんて相違 朝はまだ早い眠れモーニング

一言伝えるのに 言葉を重ねてしまう不条理
濁らせてしまうのは容易 愛し方が下手だねソーリー
結末がよぎるんだよ脳裏 まだ何も終わってないのに
寂しさ優しさを装い わがままは僕に他人行儀

ひとつになれば ひとつになれば
あの独り言すらも 朝まで 語り合えたかな

どんなに肌を重ねたって どんなに時を重ねたって
ひとつになれないことを 僕らはいずれ知ってゆくよ
でもきっと美しさって ひとつになることじゃなくて
ひとつになりたいなって 思わせてくれた君がいること

寒さを紛らわしたい術 違う誰かの体温触れ
温度差で風邪引くことに熟れ 伴う寂しさはもう癖
乾いた肌に伝う時雨 気付いてしまえば崩れ
毛布をかけよう もう夜更け 側にいるからもう眠れ

ひとつになれば ひとつになれば
君を想うように 自分さえも 愛せていたかな

どんなに痛みを舐め合って どんなに距離を縮めたって
ひとつになれないことを 本当はずっと知っていたよ
見えてる世界が違って だからふたり見つめ合って
ひとつになれなくたって ふたつの世界を結んだこと

脆いものは壊さないように 恐る恐る運んでゆくように
少しの振動と動揺で 崩れ落ちてしまう恋のように
いっそのこと壊してしまおうよ 守りたいものはそれじゃないよ
君がいるならずっとここに 生き続けるこの想いのように

身体から漏れる動悸 抱き寄せてしまうよ もう4時
言葉は今は ただうっとうしい 言い換えたら表現に乏しい
どれだけ近付いても遠い だけれどある種似た者同士
サイクルを告げてくる曜日 ここに書き残すラプソディー

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