越路吹雪

  • いつだったかな – 越路吹雪

    五月の空に 陽は高く街角の花屋の窓にミモザの花も 咲きにおう「恋人よ」あの花はいつだったかな二人がはじめて 出会った日あの店に 咲いていた花なつかしいね 五月の空は 夕まぐれ街角の屋敷のへいに咲いてる花は 沈丁花「恋人よ」あの花はいつだったかな二人がはじめて ベーゼしたあの時に 咲いていた花なつかしいね 五月の空は 星月夜街角を独りで行けば誰が捨てたか 赤いばら別れし人よ あの花はいつだったかな二…

  • コンドルは飛んで行く – 越路吹雪

    かたつむりより 雀がいいなもしも なれるものならムムム釘よりも ハンマーがいいなもしも なれるものならムムム遠いところへ行きたい 舟で行きたい人は土に いつもしばられて泣くのだ かなしそうにあああ道よりも 木の方がいいなもしも なれるものならムムム足のした 大地ならいいなもしも 出来ることならムムム遠いところへ行きたい 舟で行きたい人は土に いつもしばられて泣くのだ かなしそうにあああ あああ 人…

  • メランコリー – 越路吹雪

    メランコリーやるせなく しのびよる淋しさ酒と煙草(けむり)に 溺れて涙ぐむ 女ごころ夜毎に しのびよるはてなき かなしさ酒をくみかわしながら夜明けまで狂う恋人も明日も いらぬなんにも いらない酔いしれては 飲み明かそう気の狂うまではメランコリーおそいくる 心のむなしさひとり涙をこぼして酒を飲む夜よ 恋人も明日も いらぬなんにも いらない酔いしれては 飲み明かそう気の狂うまではメランコリーおそいくる…

  • 夜ひらく花の – 越路吹雪

    今日も昨日と同じように彼女は乾いた風にさらされて土の色をした別荘の庭でやがて訪れる甘い蜜の香りに身をこがしながら恋人が来るのを待っておりました夜ひらく花の鉢を窓におくのが彼と彼女の間できめられた秘密の合図でした彼ははたち 彼女は二十もちがうけど二人だけの部屋で 世にも美しい 今日も昨日と同じように彼女は乾いた風にさらされて土の色をした別荘の庭でやがて訪れる甘い蜜の香りに身をこがしながら恋人が来るの…

  • 一寸おたずねします – 越路吹雪

    一寸おたずねしますどこかで私をみかけなかったでしょうかラッシュアワーの人ごみにチラッと笑って消えたきり私の所へ帰りません いつもいっていましたっけどうぞ押しつぶさないでいつもいっていましたっけ私を忘れないでふりむけば去りゆく人の 後姿ばかりで前もただいっぱいの人の 背中だけが見える だれも私に顔を見せない笑っているのか泣いているのか声もたてず 波のように去りゆく背中ばかりでいつもいってましたっけ顔…

  • 別離 – 越路吹雪

    もうこれで終りなのあなたとの愛の暮し明日からは ワイングラスもこの灰皿も なにもかもあなたのにおいのするものはみんな捨てましょう忘れるために 捨てましょう愛の暮し涙もながさないで想い出と別れるのあきらめて別れるの 今日でもうおしまいなのあなたとのお話も明日からは ワイングラスもこの灰皿も なにもかもあなたのにおいのするものはみんな捨てましょう忘れるために 捨てましょう愛の暮し涙もながさないで想い出…

  • 白い夜 – 越路吹雪

    汐風が冷えて もうそこに秋が…私は訪ねた 訪ねた思い出の ホテルを忘れたでしょうね 二人で泳いだ海を あなたとひと夏 暮らしたこの部屋二人で 踊った ひと節 私は窓辺で あなたがそこにいる幻を見たわ 見たわ波止場の 灯は消え人影もなくて 眠れない夜があるだけ あなたとひと夏 暮らしたこの部屋二人で 踊った ひと筋 白の麻のシーツ まぶしいこの部屋で待つものは夢だけ 夢だけ風立ち 初めて時計の音にも…

  • 水に流して – 越路吹雪

    もういいの もう後悔しない昨日の事は全て水に流そう もういいの もう後悔しないみんな今じゃ 過ぎた昔の事過去は全部焼き捨てたわ思い出にも用はないわ恋も全てきれいにしたゼロからまたやりなおそう もういいの もう後悔しない昨日の事は全て水に流そう もういいの もう後悔しない新しい人生が 今日から始まるのさ 人気の新着歌詞 幸福を売る男 – 越路吹雪 おいらヴァガボンド 幸福と楽しいシャンソ…

  • ラストダンスは私に – 越路吹雪

    貴方の好きな人と踊ってらしていいわやさしい微笑みもその方に おあげなさいけれども 私がここにいることだけどうぞ 忘れないで ダンスはお酒みたいに心を酔わせるわだけど お願いねハートだけは とられないでそして私の為 残して置いてね最後の踊りだけは貴方に夢中なの いつか二人で誰も来ない処へ 旅に出るのよ どうぞ踊ってらっしゃい私ここで待ってるわだけど送って欲しいと頼まれたら断ってねいつでも 私がここに…

  • セ・シ・ボン – 越路吹雪

    マロニエ花咲く 街角であなたと くちづけしたあの日の思い出は いまでもバラいろに もえている私の こころにセ・シ・ボン たとえどこでもあなたの手に 抱かれたときはセ・シ・ボン 他愛もなくあまい言葉 かわしながら道ゆけば 人はみるふたりの恋の 幸せをセ・シ・ボン あなたを何故好きなのでしょうか それは云えないセ・シ・ボン なにもかもがいいのだもの おわかり? セ・ボン 道ゆけば 人はみるふたりの恋の…

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