夕焼け色
落ち葉をかき分けた
音に埋もれ 隠した
涙の跡
拭うこの手にもう
触れることはできない
駅に向かう 帰り道
次の約束を 僕のために話さない
縛らぬよう 誤魔化すよう
避けられない言葉
「さようなら」
目の前の 君がまるで
存在しないような 日々の
はじまりを告げた
閉まる ドアの向こう 映る
滲む世界
最終ベル
言葉よりも先に
指先から伝わる
愛しい気持ち
覚えていたいから
つい無口になる
離れること知っていた
恋だったけれど ただ想いあう心
手放せない 捨てきれない
僕だけの君にしたかった
10年後 出逢えてたら
きっと 僕ら 結ばれたね
歩き出す 道の先に
交わらない
ふたつ 赤い糸
堪えてた 溢れだす
滲む君への想いは
何度夜を越えても
僕の中 消えない
手のひらを 胸にあてて
手繰り寄せる 遠い記憶
色がつく その瞬間
早まる 胸の鼓動
10年後 君の中に
僕らの日々 残るのかな
すれ違う 人に紛れ
交わらない
ふたつ 赤い糸
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