楽園のリンゴ売り – 谷山浩子×ROLLY(THE 卍)

蓋を開ければ　カタカタと錆びた歯車　軋ませて見るも無残な　踊り子が立ち上がる飛び出た目玉　裂けた服両手はもげて　ぶら下がる回ろうとして　回れずに震え　もがく自分

ラララ　からくり仕掛けの　人形の楽団だラララ　ぜんまいとばして　意味のない歌　歌うよラララ　からくり仕掛けの　人形の楽団だラララ　死ぬまで聴かせる　逃げても追い

きのう手紙がとどきました　ふるさとのねこの森からお元気ですかもう10年も　帰らないので心配してますあたしの好きな赤いきのこ　なつかしい朝のそよ風思い出したら　泣

あたしの恋人は　飛行士で初めての　空を　飛んだ時に真赤な炎　吹き上げながら落ちて来たけど　死ななかったそれから今まで　生きつづけてあたしのとなりに　今もいるわこ

そっくりだけどちがう　そっくりだけどちょっとねどこがどこがちがうの?　よく見てごらん目がふたつ　鼻ひとつ　口ひとつで　耳ふたつまる顔で　面長で　ちょっぴりタマゴ

輝く富士の　嶺より高く大空翔ける　理想の翼世界に拡がる　高き文化は豊かな英知の　芽生えと共に伸びよ　伸びよ　翔べよ世界の人が　見つめる中でヤマハ　ヤマハ　ヤマハ

山奥の　小さな駅に　とまったら青い空気を　ごらんなさい青い空気は　骨が好きあなたの骨を　食べてしまいます青い空気は　骨が好きあなたの命を　食べてしまいます山奥の

わたしは夢みるからくりドール毎時ちょうどに　時計の中から笑顔で飛びだし　くるくるまわるの小鳥と　子猫と　双子のロバと朝の8時と　夕方5時にいつも見ている人がいる

森の中で待っているElfin　ほらそこの樹のかげ　のぞいているふりむけば姿はなく　ひそやかな気配だけがあなたをみつめている　ほらもう少しで思い出しそう森の中で待

おぼんのようにまんまるな　ララ月が　ララ浮かんでいるおぼんのようにまんまるな　あの子の瞳が浮かんでるきょうもジャックは登る　月明かりさす丘の道をきょうもジャック

幸せの予感　それは紅マグロお口の誘惑　それは紅マグロピチピチのプリプリで　ほどよく締まってジューシーでひと口かめば脳天突き抜け　広がる旨味誰もがほほえむ　そんな

あの日　空から　不思議な雨が降るのを見たtwi twi tu twa tu twi tu twaつぶやき　落ちてくるPlankton 鏡文字　数えきれない言葉の

おまえはきみが彼に聞いた　彼女は答えた彼はいい人だけれど　わたしも僕が泳げないやつらに彼がやつは言った　出かけなかったと僕がそれをわれらも知ってると彼女が思った

かわいいぼうやはどなりつけくしゃみをしたらひっぱたけ大人をこまらせるためにこそくしゃみしているだけだものワーウ　ワーウ　ワーウワーウ　ワーウ　ワーウわたしゃぼう

見えない国から　見える船で山を越えはるばる来ました　今宵あなたの町へラララ　からくり仕掛けの　人形の楽団だラララ　自分で自分の　ねじを巻いて動くよラララ　からく

僕らのまわりを　月が回る　星が回る太陽が回る　くるくる休みなく彼らが回ると同時に　僕らもまた回っている互いにそれぞれ回って　それぞれめまいを起こして足がもつれて

7123年前に僕はきみと初めて出会ったんだ通りかかる人もない　高速道路の下で星を口に詰めこんで　笑っていたそれがキャンディーヌ　きみきみは誰より巨大な女の子普通

歪んだ王国に　ぼくたちは住んでる歪んだ鏡を守っている歪んだ王国の　歪んだ鏡にぼくときみだけが　まっすぐにうつる広間にさしこむ　日射しの角度は凍りついたように幾千

恋する人は眠れない　恋する人は眠れない真夜中に　天井をとおして星を見る星はわたしの瞳の　レンズに降りてくるそれは世にも恐ろしい　星座のかたちそれは世にも恐ろしい

あたし　悲しいあやつり人形あなたはあたしの　人形使いいくら逃げても　すぐにひきもどされて泣きながら　泣きながら　あなたの腕の中人形小屋の幕が上がればまぶしいライ