谷山浩子

雨 – 谷山浩子

雨が遠く 街並み霞ませて
春の木々を 冷たく濡らす

窓をつたい 流れる雨だれは
泣けぬばかな わたしの涙

あぁ 流れて ひとつになって河になり
あぁ 溢れる悲しみが 消え去ればいいのに

窓を叩く 雨音絶え間なく
濡れた心 かき乱すから
何も知らぬ 幼い子のように
雨に指を さしのべてみる

あぁ わたしも ひとつぶの雨になって
流れ行き 海になり 空へ帰れるなら

雨 雨 雨 雨……

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