角銅真実

寄り道 – 角銅真実

この世にちょっとだけ
寄り道してるだけ
どんな所へ行こうかな
一番目の匂いは 朝の潮風
やわらかい曇り空

あなたにちょっとだけ
会いに降りてみたの
季節の変わり目も 疾(と)うに見逃して
ただ見てるだけ
ただ見てるだけで
何もいらない 青い空

時間の丘を越えて 此処へ来たの
たしかに滲む 温い海の味
人混みの中 のらりくらり歩く
砂っぽい晴れた午後

私の身体が噛み砕かれてゆく
あなたの白い光る歯で
私の上に わたしが重なり落ちる
柔らかな腹の中

この世にちょっとだけ
寄り道してるだけ
せわしく通り過ぎてく街灯り
最後に覚えているのは あたたかな
あの人の腹の中

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わたしの金曜日 – 角銅真実

見知らぬ家の軒下で煙草に火をつけると終電車が行ったよ今、わたしはひどく酔っぱらっているあの人と一緒じゃないからさ名前も知らない男の人とならんで歩く街の角を曲がっ

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撫でるように通り過ぎてゆく影 数える窓の外を遠い景色が 流れてゆく明かりをつけたまま 朝を待つ夜に網戸越しに鳴いている 誰かの声あの人の見ていた 景色を探すほん

Slice of Time – 角銅真実

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ここに 火が灯る花が咲いたよ誰にも けせない花そよいで わらい声ここに 火が灯る花が咲いたよ青々と のびをしてここに 風が吹いたなら歌でかえそうかな街をぬけて 

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