見田村千晴

私の悲しみ – 見田村千晴

「分別なんてつかないうちに
行けるとこまで行っちゃってさ」
無邪気さを盾にした
その罪をいずれ知る

群れてばっかでどうすんの
安心するのは怖いでしょう?
どこかで落とした一粒は
二度と戻って来ないんだ

終わってみればあっけなく
想像とはずいぶん違ってた
引き換えに手放したもの
今夜はやけに綺麗だ

私の悲しみは私だけのもの
理解なんてさせない どうか慰めないで
私の怒りは私だけのもの
独り占めしていたい そして味わい尽くしたい

案の定寂しくなる日はあって
窓を開け放って大きな声で叫んだらいい
なんてできるはずもないことをまた考えてる
だってこれはただの例え話
大丈夫、例え話だって

残り時間はどれくらい
正しいのばっか選べない
再起動 待つ顔が映る
どう足掻いたって私だ

私の悲しみは私だけのもの
共感などいらない どうか寄り添わないで
私の怒りは私だけのもの
手放さないままで そしてまっすぐ見つめたい

私の悲しみは私だけのもの
私の怒りは私だけのもの

私の悲しみは私だけのもの
理解なんてさせない どうか慰めないで
私の怒りは私だけのもの
独り占めしていたい そして味わい尽くしたい
だけどそばにいて 呆れ顔で笑って

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