西尾夕紀

恋に拍手を – 西尾夕紀

ちょっとなにして 好きになり
胸はときめき なみだも熱い
これが恋です 皆様方よ
お許しください いのちがけ
恋に拍手を
色気三分に まごころ足して アアン アン
わたし あいつに 惚れました

あんな男と 言うけれど
こんな女を 掴んでくれた
花をいたぶる ちまたの夜風
怪我などさせぬと 通せんぼ
恋に拍手を
すてて身を張る かっこの良さに アアン アン
わたし あいつに 泣けました

どうせ二人は 艶歌恋
軽くゆきます にっこり笑顔
今日も情けの 一節抱いて
しあわせさがしの 夢街道
恋に拍手を
やぼな説教は まっぴらごめん アアン アン
わたし あいつに 決めました

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女しだいで男も変る – 西尾夕紀

女ひとりで いる事の訳はお願い 聞かないで過去は 誰にも あるものよあなたの情けが うれしくて思わず 涙 が こぼれたの男しだいで 女は変る女しだいで 男も変る

ヤンザラエ – 西尾夕紀

浜のおんなが 地団駄ふんでとめたって聞かぬひとだよ 根っから漁師だよあんたの船は おんぼろだから小泊しければ 気がもめるヤンザラエ ヤンザラエ所詮かよわい おん

泣かせてよ – 西尾夕紀

もしも あなたが望むなら行っていいのよ 何処へでもうんと愛して くれたから訳はいいのよ 言わないで淋しくて 恋しくて知らぬ誰かに 抱かれたのだから泣かせてよ も

辰巳の左褄 – 西尾夕紀

粋なほろ酔い お座敷がえり浜町河岸は 眉の月世辞でまるめて 浮気でこねて裏で泣いてる 左褄えゝチントンシャンチントンシャン えゝじれったい惚れてしまって いるも

川千鳥 – 西尾夕紀

爪弾きの 爪の先まで あなたの彩に染めて淡黄の 袋帯同じ思いか 雲間の月も柳がくれの 三味線の音にやせてやつれて 誰を待つ  夢でいい 夢でいから 逢わせてほし

恋酒~加賀の夜 – 西尾夕紀

あなた待つ夜は 三十路が十九恋は耳まで 紅をさす名残り惜しんだ 香林坊にぽつり遣らずの 雨が降る待てよと言えば 死ぬまで待てる偲ぶ恋酒 加賀の夜行かせたくない 

愛はそのまま – 西尾夕紀

ダメねいくら泣いても 心変りが虚しくてふたりはいつから すれ違い愛しすぎた 私が悪いあなたの重荷に なっていたの甘い唇重ねた 愛しい日々を嘘にしたくないの ああ

津軽恋ものがたり – 西尾夕紀

文字が急かせる 手紙が届き会いに行きます 口紅かえていいの私は 通いの妻で愛も涙も あなたと一緒出逢い重ねた 弘前城に花もはじらう 恋桜はなればなれの 二人の距

龍飛埼灯台 – 西尾夕紀

北行く列車の 窓辺には恋にはぐれた 女がひとりきっぷ片道 荷物がひとつあなた追いかけ ここまで来たの涙かみしめ 階段のぼる津軽さいはて 龍飛埼灯台出て行く姿を 

紅帯 – 西尾夕紀

襟あし きれいに 剃(そ)ってねと湯あがりに うしろむきわたし あまえて くらしてた未練の深さよ やるせなさきょうもこの手に 触(ふ)れるのはあなたが好きな あ

おんな霧笛町 – 西尾夕紀

つらくなったら 迷わずに北国へ 来いとみだれ文字 みだれ文字その手紙あたゝめて 海を越えたのに迎えてくれない あのひとよあゝ桟橋がわたしを泣かせる 霧笛町鴎 お

北海おんな節 – 西尾夕紀

ヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルーヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルー ヤンサノエーつぎはぎだらけの 女の胸にあんたが錨を ぶちこんだ腰掛けみたいな つもりで

アップルスマイル – 西尾夕紀

アップルスマイル アップルスマイル両手ひろげて 夢を抱きしめてアップルスマイル アップルスマイル元気イキイキ もっと美しく…まぶしい日差しに目を細めてさりげない

哀愁の宗谷岬 – 西尾夕紀

女ひとりで 出直す旅は哀しみまとって 北国まわり涙凍てつく オホーツク思い出揺れる 稚内灯もとめて たどり着くのは北の 北の最果て 宗谷岬千島列島 流氷越えてあ

オンリーユー神戸 – 西尾夕紀

あなたが私を みつけてくれたポートタワーの カフェテラス誰にも言えない こころの傷もそっと包んで くれる人……オンリーユー神戸 神戸 神戸あなたじゃないと ダメ

海峡恋歌 – 西尾夕紀

海を渡った あのひとに心あずけた 恋ひとつ背伸びしたって 遠い人知っていながら 抱かれたの離れたくない あなたのそばを世間知らずと 言われても恋しくて ああ 恋

故郷厳冬 – 西尾夕紀

空が哭(な)く 渦を巻く胸を揺さぶる 雪あらし凍る窓から しんしんと忍ぶ夜風の 冷たさに耐えて半年 春を待つ故郷厳冬 雪の中いつ果てる 白い闇覆い尽くして 里に

里の恋唄 – 西尾夕紀

ねぐらへ急ぐ 山鳥たちが茜の空へ 消えて行くあなたを待って 一日暮れた里はもうじき 灯りを点すねんねんころころ 泣かずに眠れ‥想い出枕に 夢を見る心に聞かせる 

よさこいおんな唄 – 西尾夕紀

「あんた 私(うち)をなめちょうがぁ私(うち)はあんたが死ぬほど好きじゃきー」土佐のおんなはョー はちきんじゃけど人情(なさけ)は誰より 負けん気よ蚊遣(かや)

東京すみれ – 西尾夕紀

今日から俺の おまえだと痛いくらいに 肩を抱く東京… 裏町…こころ寄せあう すみれ草うつむきかげんの 女でよけりゃ咲かせてください その胸でやきもちやきで 身勝

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