裕木奈江

  • 泣いてないってば – 裕木奈江

    「東京…行くことにしたの…あのね…私…」 ごめんね ずっと 好きなのにサヨナラ 留守番電話に残した尻切れの伝言2人の今より 近くに夢見て生まれたこの街 出て行く わがままを許して…夜の汽車って なぜか旅人に 誰かを思い出させて 眠らせないの泣いてないってば… 1人が淋しい時には あなたの匂いがするシャツ くるまって 後悔をするでしょう夜の汽笛は なぜに遠くでも近くを走るみたいに 聞こえてしまうのガ…

  • この空が味方なら – 裕木奈江

    街は人波の浜辺 潮が静かに引けば淋しさだけが 残されてポツンと貝になるバスはまだ来ないけれどガードレールに凭れ待たせるよりも 待つ方が楽だと つぶやく この空が味方なら よかったのに愛しさは もう 飛べないこの空が味方なら よかったのに遠すぎる あなたの胸 人は 傷ついた時に 羽根を休めるために一人になれる 流木を心にもっている思い出にできたなら よかったのに愛しさは なぜ 募るの?思い出にできた…

  • ラベンダーの約束 – 裕木奈江

    「ラベンダーが咲いた」絵葉書に一行のあの人が寄せた便り山の西の斜面あの頃の故郷(ふるさと)がそこにある もう少しだけ 夢見させて欲しい遠い東京の街でもう少しだけ 探してみたい昨日と違う私に生まれ変わるまでは 花の名前よりも地下鉄の路線図が大切に思えて来る淋しがり屋たちの真夜中のコンビニは吹きだまり もう少しだけ 夢見させて欲しい遠い東京の街でもう少しだけ 探してみたい昨日と違う私に生まれ変わるまで…

  • 平塚のうわさ – 裕木奈江

    それは どこでも見かけるような普通のフェンス誰が 最初か知らないけれど錆びた金網に愛の願賭けてぶら下がる鍵たち ねえ悲しい時 うれしい時どんな時もくやしい時 怒った時どんな感情も楽しい時 淋しい時離れないで今 伝わる平塚のうわさ 鍵を私も持って来たけど自信がないの雨に晒され風に吹かれて愛の身代りに永遠を誓うほどあの人を知らない でも悲しい時 うれしい時どんな時もくやしい時 怒った時どんな感情も楽し…

  • Z – 裕木奈江

    歪んだ空に 口笛吹いてほつれた夢に サヨナラ笑顔が上手く なった私は心にひとつ 牙を持つ優しい嘘なら 2度と追わない誰か 誰か 答えが欲しい それでもいつか 壊れた空に飛び立つ日が 来るのなら乾いた羽に 涙うるおし光目指して 舞い上がる見つめ合えた時 全ては変わる鏡のその向こうの A to Z あなたの声が わたしの声が重なり合う日への 約束愛した人たちに 伝えてほしい誰か 誰か 心がほしい 人気…

  • あいつの瞳 – 裕木奈江

    だからもっともっとあいつがもっと好きになるわこの感情は尋常じゃないだからもっともっと明日をもっと見つめたい今までの距離を変えて 信じられるのは自分一人きりそんなふうに心閉ざしてた私がほんの少し笑えたのは暖かな瞳のせいだから なぜかずっとずっと勇気がずっと湧いてくるのこの感情は想像以上だからきっときっと悲しみきっと消えて行くあたらしい愛の中に どんなに遠く離れてしまっても切れない絆があると信じて欲し…

  • 空気みたいに愛してる – 裕木奈江

    (セリフ)ケンカばっかりしているのに不思議に仲良しだね 花のトンネル走り抜けたら薄荷の匂いの四月雨ねえ春だからこのまま濡れて手なんかつないで散歩して 銀紙破き チョコレート二つに割ってかじったらほろ苦さしみるね 空気みたいに愛してる空気みたいに愛してる見えなくたって 触れなくたって空気みたいに愛してる 通りの向こう 紺の制服私によく似た顔の子ねバスが連れ去る 純粋な日々素知らぬあなたをつねりたい …

  • みんな笑った – 裕木奈江

    いつでものんびりしてるよあんまりぼんやりしてると心を空に飛ばしそう青い 青い空に… 得意じゃないものが多く力もたいしてないと時代が悪いと生きられない そんなの困るよ世界はいつでも輝いててくれないと 自分だけこのままで わがままのままあなたには思うままに 優しくしてもらうそんなこと話したら みんな笑ったそのうちに だれかのこと楽しませるならいいでしょう? いったい何ができるか自分に聞いてみても考えて…

  • 青空挽歌 – 裕木奈江

    風に向かって松林何をそんなに怒るのか曲がった枝にぶら下がり海の向こうを眺めてた 太陽のように孤独太陽のように孤独松の葉で手の甲をちくっと刺してまた泣いたまた泣いた 眩しすぎると見えないよだから独りになるんだね私の死んだ初恋は羽衣になり天に舞う 太陽のように孤独太陽のように孤独弓なりの青空のいちばん底でまた泣いたまた泣いた 太陽のように孤独太陽のように孤独松の葉で手の甲をちくっと刺してまた泣いたまた…

  • 不思議ね – 裕木奈江

    あの娘があなたのこと「好き」と言った私はあなたのこと「好き」と言えず 背中つっついて 気を引くのが精一杯だった まだあの頃 あなたのこと メチャメチャにけなし「あきらめな」とあの娘に言う屈折も甘く… 切ない涙 ときめく心頬は濡れて すぐあとには熱く燃えた不思議ね 流れるようにそっと時は過ぎてむくわれない想いも風が消した ひとりだけだって生きていける だから本当の恋ができる 今は彼となかよくするため…

Back to top button