春まだ浅い 石狩川の岸にゆれてる ネコヤナギ残雪ふんで ゆく旅人になぐさめ見せる野辺の花母なる川に 燈籠流し夏の夜空に 流れ星あてなき明日をさすらう身にはハマナスさえも 目にいたい夕日に染まる くれない色はつかのま 燃える 恋の色盃あげりゃ 忘れたはずのおもかげ浮かぶひともいる雪の砂丘か 石狩平野流れも 時も たちどまる窓うつ風は 心の傷も昨日も今日も 消してゆく