藤川千愛

ライカ – 藤川千愛

可能性なんて言葉にすがるほど
絶望的な状況だって
涙なんて飲み込んであたし
笑うの

終わりの始まりに気付いて
もうどれくらいたつの?
おざなりなキス
ちぐはぐなセックス
慰めにもならない
「好き」のセリフ

キミの代わりを探しているんだ
誰がキミみたいに笑う?
あたしの中のキミのこと
追い出してくれるような誰かを

可能性なんて言葉にすがるほど
絶望的な状況だって
涙なんて飲み込んであたし
笑うの
もしかしたらなんて言葉信じ
膝抱えて歳をとるくらいなら
アスファルトに種を蒔く方が
まだマシ

振り返ったりはしないって
そう決めたはずなのに
胸を突くナイフ
どうせなら派手にえぐり取って欲しい
記憶全部

キミの代わりを探しているんだ
ぽかり空いた穴埋める
ガハハとキミのこと
笑い話にしてくれる誰かを

忘れたころに道端に咲いた
雑草と呼ばれるような花を
きっかけにキミを思い出してあげるわ
可能性なんて言葉を忘れて
闇雲に悪態を付いて
見上げた空の黒がやけに眩しい

可能性なんて言葉にすがるほど
絶望的な状況だって
涙なんて飲み込んであたし
笑うの
もしかしたらなんて言葉信じ
膝抱えて歳をとるくらいなら
アスファルトに種を蒔くほうが
まだマシ

忘れたころに道端に咲いた
雑草と呼ばれるような花を
きっかけにキミを思い出してあげるわ
可能性なんて言葉を忘れて
闇雲に悪態を付いて
見上げた空の黒がやけに眩しい
どうして?嗚呼

なぜだろ?
帰るあてもなく
宇宙に散った
ライカのニュースを
今頃になって思い出していた
星になったなんて 言うなよ

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