藤山一郎・安藤まり子

花の素顔 – 藤山一郎・安藤まり子

恋のかなりや 籠から逃げて
こよいいずこの 小枝に眠る
絵筆抱いて 君の名呼べば
花の素顔も 見える月

すねてかなしく あなたと別れ
白い雲見る 十国峠
若い女の 涙よ乾け
旅のみどりの そよ風に

愛すればこそ 憎さもつのる
恋はくるしい 男と女
強く別れて 涙でよごす
花の素顔を 誰が知る

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