藤井香愛

TOKYO迷子 – 藤井香愛

夜のしじまを すり抜けて
逢(あ)いにゆきたい 今すぐに
窓にもたれて 見下ろす街に
恋しさだけが 行(ゆ)き惑(まど)う

好きよ 好きよ くるおしく
その胸に おぼれたい
指が 肌が ため息が
泣いて あなた 探す
逢えないままじゃ せつなくて
わたし迷子ね TOKYO

好きになるほど 遠くなる
すがりついたら 消えるのね
どうぞ許(ゆる)して 抑(おさ)えきれずに
わがまま言って 甘えたわ

雨に 濡れた 星屑(ほしくず)が
肩越(かたご)しに 揺(ゆ)れていた
抱いて 抱いて 抱きしめて
あなた だけが すべて
ひとりの夜は さみしくて
わたし迷子ね TOKYO

好きよ 好きよ くるおしく
その胸に おぼれたい
指が 肌が ため息が
泣いて あなた 探す
逢えないままじゃ せつなくて
わたし迷子ね TOKYO

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